ドロスピレノン合剤
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/04 19:52 UTC 版)
「エチニルエストラジオール」の記事における「ドロスピレノン合剤」の解説
子宮内膜症に伴う疼痛の改善 月経困難症 EEには多くの用途がある。高用量(0.15~3.0mg/日)で前立腺癌や閉経後乳癌の治療に、低用量(0.02~0.05mg/日)で月経困難症や避妊等に用いられる。 最も頻用される用途は、性交後の妊娠を防ぐ為の経口避妊薬(COC)である。EEは、妊娠を防ぐ為だけでなく、無月経、月経中の症状、ニキビの治療にも使用される。 また、EEは更年期のホルモン療法としても使用される。更年期の女性にホルモン補充療法(HRT)を使用する主な理由は、火照り、寝汗、紅潮などの一般的な血管運動性の症状を緩和する事である。エストロゲンを補充すると、プラセボと比較してこれらの症状が改善されることが研究で判っている。他にも、膣の乾燥(性交時の痛みの原因となる)、膣の痒み、憂鬱な気分など、一般的な更年期障害の症状はHRTによって改善される。 EEは、女性の性腺機能低下症の治療、女性の骨粗鬆症の予防にも使用され、男性の前立腺癌や女性の乳癌の緩和ケアとしても使用されている。 EEまたはエストロゲン単独投与は、子宮内膜癌のリスクが高まる為、子宮の有る女性には禁忌であるが、プロゲストーゲンとエストロゲンを併用することでリスクを軽減する事が出来る。
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