ドヤ街として
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/24 21:53 UTC 版)
この町の簡易宿泊施設の殆どは素泊まり専門(食事などのサービスを提供せず、就寝できる場所のみを提供する宿の形態)である。内部の設備の差もあり、8人部屋などの多人数でのドミトリーを提供している所もある。 また、この町の簡易宿泊施設は軒先に「全室カラーテレビ完備」「全室冷暖房完備」という謳い文句を掲げる店が多い。細かい形式は異なっていても、新しい簡易宿泊施設以外は必ずと言ってよいほど、この2つが提示されている。 2002年のFIFAワールドカップ日韓大会の頃から、外国人旅行者が山谷地区の宿泊施設を利用するケースが見られるようになった。その後も料金が安いことや(諸外国の安宿街に比べて)治安が良いこと、最寄り駅である地下鉄南千住駅からは日比谷線一本で上野、秋葉原、銀座、六本木といった観光スポットと行き来できることから更に外国人利用者が増加した。それに伴い施設側の外国人への対応も進んだことから「外国人向けの安宿のある町」として定着し、往年のイメージから変貌している。 一方で、ドヤ街としての日常光景に戸惑う外国人も多い。このため山谷について理解してもらったり、生活が苦しい元日雇い労働者へコーヒー代の寄付を募ったりするカフェが2018年3月末に開設された。
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