ト23700形(トサ1形)
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「国鉄ト21600形貨車」の記事における「ト23700形(トサ1形)」の解説
ト23700形は、1918年(大正7年)に20両(ト23700 - ト23719)、1920年(大正9年)に30両(ト23720 - ト23749)がト21600形の改造により大宮工場で製作された、24トン積み三軸無蓋車である。常磐炭の輸送用の大型無蓋車として試作されたもので、側板と妻板の上部に5枚分(約800mm)を継ぎ足し、あおり戸、開き戸を改造するとともに、台枠中央に一軸を増設したものであるが、下記の表のように妻板と開口部の構造が違う3タイプがある。1928年(昭和3年)の称号規程改正では、トサ1形(初代)に改称された。 トサ1(初代)形式内の違いまとめ(変更部位太字)番号改造年妻板の構造側扉位置あおり戸の構造改造両数トサ1 - トサ40 1818年度1920年度 上辺が山形 下部 下の板3枚開口 10両(1918年度)30両(1920年度) トサ41 - トサ45 1918年度 上辺が平ら 下部 下の板3枚開口 5両 トサ46 - トサ50 1918年度 上辺が山形 上部 下の板4枚開口 5両 1918年に改造された3タイプでは1番目の型(後にトサ1 - トサ40になったグループ)の形状が最良とされたらしく、1920年の追加ではすべてこのタイプに改造され、その後10年以上全車両使用されたものの、1931年度に50両全部が再改造されトム1形に戻された(番号は旧番号に戻さず2050-2099を付与)。
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