トーバーレス・トラクター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/30 09:04 UTC 版)
「プッシュバック」の記事における「トーバーレス・トラクター」の解説
航空機の降着装置を十数センチメートル持ち上げ、トラクターが抱え込むようにして移動させる。移動速度は時速およそ30キロメートルとトーバータイプに比べて構造上高い速度が出せる。機種のハンドリングデータさえあればトーバーレストラクター1台でどの機種もハンドリングできるが、トラクターにも大きさが様々あり、小型のトーバーレストラクターでは大型機はハンドリングできず、大型のトラクターは機体の地上高以下の車高でないと小型機はハンドリングができない。また、小型ジェット機のようなジェットスタージャパンの成田空港の一部便では、人員を抑えるため、主脚の片側に取り付けられ、一人の地上作業員がコクピットと連絡を取って、車両を遠隔操作出来る独schopf社のパワープッシュと呼ばれる車両を使用している。なお、このパワープッシュでの旋回はコクピットで操作を行うが、操作するコックピットから機体後方の安全確認が難しく、プッシュバックのみに使用され、他の車両のような航空機牽引(トーイング)作業には使用されないなど、制限が多い。ゴールドホッファーやGHH Fahrzeugでは座席が180度回転することで後部の視界を確保し、車両単独で全ての作業が完結する車種も存在するが、回転機構を搭載しているため車両価格が上昇する。 GHH Fahrzeugeのトーバーレストラクター。運転席が車体前方を向いている GHH Fahrzeugeのトーバーレストラクター。運転席が機体側を向いている 機体に接近するゴールドホッファーのAST-2。運転席が機体側を向いている
※この「トーバーレス・トラクター」の解説は、「プッシュバック」の解説の一部です。
「トーバーレス・トラクター」を含む「プッシュバック」の記事については、「プッシュバック」の概要を参照ください。
- トーバーレス・トラクターのページへのリンク