トロイカ仲介プロセス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/08 13:45 UTC 版)
「コソボ地位問題」の記事における「トロイカ仲介プロセス」の解説
国連安全保障理事会での決議採択断念を受けて、連絡調整グループは、当事者間に直接交渉の機会を与えるとして、アメリカ、EU、ロシアからそれぞれ1名の特使を任命。三特使(ウィズナー米特使、イシンガーEU特使(駐英ドイツ大使)、ボツァン・ハルチェンコ露特使)が仲介するトロイカ仲介プロセスが開始された。三特使は精力的に両当事者の仲介を行い、その過程で14項目の提案を行った。また、イシンガーEU特使は、コソボの法的地位に直接触れない合意案を非公式に提示した。しかし、セルビア側は高度な自治案を提示したのに対し、アルバニア系住民側は独立を前提とした友好善隣条約案を提示した。結局、ブリュッセルとウィーンで合計6回の直接交渉は議論が平行線のまま終了した。これを受けて三特使は2007年12月14日、こうした経緯をまとめた報告書を国連に提出した。トロイカ仲介プロセスは終了した(ロシア、セルビアは仲介継続を主張)。
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