デ201形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/03 15:36 UTC 版)
「神戸電気鉄道デ201形電車」の記事における「デ201形」の解説
1948年(昭和23年)6月にデ201 - 203の3両、同年11月にデ204 - 208の5両の計8両が川崎車輌(現・川崎重工業車両カンパニー)にて新製された。前述のように私鉄郊外電車設計要項B型に基いて設計された本形式であったが、その寸法はデ101形に類似しており、正面形状が緩い丸妻を描く3枚窓非貫通型であることや、片側2扉の両運転台車という形態も相まって、従来車と比較しても形態的な違和感はなかった。窓配置はd2D8D2d(d:乗務員扉, D:客用扉)で、運転台が中央に設けられた点も従来車と同一であったが、規格設計に則って側窓が二段上昇式となり、寸法も従来車と比較して上下に拡大されたことで軽快な印象を与えるものとなった。なお、デ204 - 208については正面窓と乗務員扉の上辺が100mm拡大され、外観から受ける印象に変化が生じている。 床下機器はいずれも同要項に基く指定機種であったが、HL制御器、三菱製MB146型主電動機、D16型台車のいずれも従来より神鉄の標準機器として採用されていた機種であったため、従来車との互換性は確保されている。制動装置はSME非常弁付直通空気ブレーキで、急勾配対策として制動転換器による電気制動を併用している。これは主幹制御器ハンドルを力行時とは逆回しに操作することにより動作させるもので、抑速制動のみならず停止用制動としても使用されていた。連結器は神鉄の車両では初めて柴田式自動連結器が採用された。
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