デハ6310形
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「国鉄デハ6310系電車」の記事における「デハ6310形」の解説
本系列の基幹となる両運転台形の制御電動車で、1915年、1917年~1919年の4か年度に54両が製造された。製造所は、鉄道院新橋工場・大井工場のほか、民間の汽車製造東京支店、天野工場、日本車輌製造支店でも行われている。その状況は、次のとおりである。1918年製からは、番号が次形式(デハ6340形)の範囲に到達してしまったため、万位に1を付して16310から付番されている。 1915年(18両)新橋工場 : 6310 - 6315(6両) 汽車支店 : 6316 - 6327(12両) 1917年(12両)汽車支店 : 6328, 6329(2両) 大井工場 : 6330 - 6339(10両) 1918年(14両)汽車支店 : 16310 - 16313(4両) 天野工場 : 16314 - 16316(3両) 日車支店 : 16323 - 16329(7両) 1919年(10両)天野工場 : 16317 - 16321(5両) 日車支店 : 16322, 16330 - 16333(5両) 1916年11月24日に発生した新宿電車庫火災では2両(6322, 6323)が焼失し、後述するデハ6380形に機器類を転用された。また、同火災で焼失した旧形車の台枠を改修のうえ、本形式の製造に充てた例もあったという。1923年(大正12年)9月1日に発生した関東大震災では、5両(6318, 6319, 16318 - 16320)が被災し、廃車されている。
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