デジタル記憶喪失
別名:デジタル時代の記憶喪失,デジタル健忘症
【英】digital memory loss, digital amnesia
デジタル記憶喪失とは、デジタル端末の普及やオンラインサービスの充実により、ある種の情報を忘れ去ってしまう、という傾向を指す語である。
今日ではデジタル端末やオンラインサービスがいつでもどこでも使える環境が実現し、あらゆるデータを端末やクラウド上に保存して必要に応じて引き出せるようになっている。人の脳はつとめて記憶している必要のない情報を忘れてしまおうとするため、デジタル化以前の世代に比べるとある種の情報に対する記憶の程度が低くなっている傾向があると指摘されている。
セキュリティベンダーのカスペルスキーは「How to survive in the ‘Digital Amnesia’ world」(「デジタル健忘症」の世界を生き抜くには)と題した記事の中で、人間は外部に情報を保管するとその情報を頭から消去しようとすることを紹介し、ヨーロッパの成人を対象に調査した結果、その半数以上が子供や会社の電話番号を思い出せなかったことを報告している。
テック系の情報サイト「TechCrunch」は、2015年1月、デジタル時代の井奥や思い出のありようが変わりつつあると指摘・問題提起する記事を「Preventing Digital Memory Loss」と題して掲載した。
参照リンク
「デジタル健忘症」の世界を生き抜くには - (カスペルスキー公式ブログ)
デジタル時代の「記憶喪失」に備えよう - (TechCrunch Japan)
- デジタル記憶喪失のページへのリンク