デザインの由来に対する誤解
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/17 06:23 UTC 版)
「東京都シンボルマーク」の記事における「デザインの由来に対する誤解」の解説
東京都のシンボルマークはその形状が都の木であるイチョウの葉を連想させることから「いちょうマーク」と通称されることが多いが、東京都では「イチョウではありません。このマークは東京都の頭文字であるTをデザインしたものです」と公式にイチョウの葉をデザインの由来とする説を否定している。また、シンボルマーク選考委員会で副委員長を務めたデザイナーの榮久庵憲司は「決め手はシンプルで誰でも書けて、応用がしやすい点でした。そして、イチョウのようで、イチョウではない、その曖昧さもポイントです」とコメントしている。なお、一般投票に諮られた他の最終候補作には都の木であるイチョウの葉をベースにしたデザインと明記しているものが複数存在した。 このような誤解が広まったのは制定当日の読売新聞東京本社版夕刊14面で「東京都のアルファベットの頭文字『T』と都の木イチョウをアレンジしたデザイン」とされたのを始め、多くの新聞が都の木であるイチョウの葉の形状をデザインと関連付けて報じたことが一因と見られる。東京都内の自治体においても由来を誤解している事例が広く見られ、例えば多摩市のウェブサイトでは以前に市の木であるイチョウを「東京都のマークにもなっている」としていたのを始め、港区役所が発行する地域情報誌でも「東京都のシンボルマークともなっている扇の形をした葉が特徴的なイチョウ」との記述が見られる。このうち多摩市のサイトでは2019年(令和元年)11月27日に放送されたテレビ番組で「自治体による誤解の事例」として紹介されたことを受け、該当部分の解説を修正した旨が追記された。
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