ディノフィシス属渦鞭毛藻とは? わかりやすく解説

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ディノフィシス属渦鞭毛藻 [Dinoflagellate,Dinophysis]

 日本では下痢性貝毒(DSP)の原因になる渦鞭毛藻*はディノフィシス属のプランクトン*で、ディノフィシス・フォルチ(D.fortii)とディノフィシス・アキュミナタ(D.acuminata)が発生するときに貝の毒化観察され海水から分離した細胞オカダ酸(okadaic acid: OA)とディノフィシストキシン 1(dinophysis toxin1: DTX 1)が存在する。この両種は日本各地分布している。一方ヨーロッパではディノフィシス・アキュタ(D.acuta)が原因になる下痢性貝毒多く貝毒主成分オカダ酸である。ディノフィシス属の渦鞭毛藻光合成色素をもつ種類と、これをもたない種類大別できるが、下痢性貝毒との関係が指摘されているのは、ほとんどが前者属している。しかし、これらの渦鞭毛藻今のところ培養ができず、毒の産生天然細胞分析確認される下痢性貝毒上記2種のほかに、D.tripos,D.acuta,D.norvegicaなどの光合成種や、光合成色素*をもたないD.mitra,D.rotundataなどからもみいだされている。
 ディノフィシス属の渦鞭毛藻扁平な細胞で種によって楕円形ナス形や突起がある場合などさまざまであるが、細胞の上殻は漏斗型で、下殻には(ひれ)状の翼片発達しているので、他の渦鞭毛藻とは容易に区別できる細胞大きさも種によって違い細胞長さは30-110μm多様である。今のところ、この渦鞭毛藻休眠胞子認められていないまた、多くのディノフィシス属の渦鞭毛藻沿岸外洋生息し内湾生息する種は少ないが、中には内湾赤潮*の状態にまで増殖する種もある。




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