テレビ中継局として
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 10:27 UTC 版)
「横浜ランドマークタワー」の記事における「テレビ中継局として」の解説
アナログテレビ放送時代(2011年7月24日まで)、タワーの屋上には、NHK、関東広域圏民放キー局およびtvkの横浜みなとテレビ中継局があった。 アナログテレビ時代、横浜市内では基本的に、キー局は東京タワーからの、tvkは神奈川県立三ツ池公園からの放送をそれぞれ視聴している世帯が多かった。しかし、ランドマークタワーの建設によって大規模な受信障害が発生することが予想されたことから、その補償措置として、各局と三菱地所が費用を負担する形で設けられた。 通常こうした場合は、三菱地所が免許人となってSHF波を使った再送信が行われるが、影響が広範囲にわたる恐れがあったことから、異例のUHF波による中継局設置となった。 対象地域には横浜市中心街が含まれているが、ランドマークタワー近隣ではアンテナの仰角を大きく取らねばならず、市販品で対応できないため視聴世帯が少ない一方、下末吉台地の影響で東京タワー方向に受信障害を生じている神奈川区の一部地域などでは、UHFアンテナ1本で全局視聴が可能になることから、ランドマークタワーにアンテナを向ける世帯も多い。 アナログ廃止以降、地上デジタルテレビ放送の中継局については設置不要と判断されたため、アナログ放送停波に伴い廃局となる予定であった。しかし、総務省の現地調査によると、デジタル放送完全移行するまでに、難視対策が間に合わない世帯が、横浜市内で併せて2,000世帯に上ることが分かった。これは全国的に見ても影響するエリアが最大級の規模だという。 このため、急遽デジタル波用の「みなとみらい中継局」を新設することになり、2012年9月1日に開局した。いったん廃局を決めた中継局を復活させる事態は、極めて異例のケースである。
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