チートツール問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/23 09:29 UTC 版)
2014年6月25日、神奈川県警はサドンアタックのチートツール作成・販売・使用にかかわった少年3人を電子計算機損壊等業務妨害容疑で書類送検した。この3人の出身地は徳島県、福島県、奈良県であり、いずれもオフラインでの面識はなかった。このうち、福島県と奈良県の少年はチートツールの作製・販売を行うウェブサイトを運営しており、対戦相手のキャラクターの頭部を20倍から30倍に巨大化させてヘッドショットをしやすくする「ビッグヘッド」、上空から相手を攻撃することを可能にする「空中浮遊」などといったチートツールを作成し、30種類以上のツールをセットにして販売されていた。 徳島県出身の少年はこの2人とかかわる前から別のチートツールを使用していたが、2人の作ったそのツールの性能が良かったため、それを使用している様子をインターネット上でライブ配信する形で宣伝していた。その結果、福島県と奈良県の少年は約810万ウェブマネー分を売り上げ、徳島県の少年は広告収入で約50万円を稼いだ。 3人の不正行為によりネクソンには苦情が寄せられ、防御措置および外部サービスによる24時間監視体制がとられ、最終的に3人の書類送検に至った。3人の両親は子どもたちの犯罪を知らなかった。ツールを使っていた少年は両親からネット環境を与えられていなかったが、近所の無線LANを用いてゲームをプレイしていたため、神奈川県警だけでの捜査では被疑者の特定が難しく、ネクソンの協力があって初めて特定できたと4Gamer.netは述べている。書類送検から数週間後の2014年7月15日、日本オンラインゲーム協会(JOGA)は会員を対象に今回の事件を扱った情報共有会を神奈川県警のサイバー犯罪対策課と共同で開いた。 なお、この事件は前述のビッグヘッドマッチおよび運営会社が提供する課金アイテムとは関係のないものである。
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