チベット密教とターラー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/07 14:45 UTC 版)
西チベット王家が招聘したアティーシャの弟子ドムトゥンがなした一派をカダム派というが、アティーシャに倣い、釈迦如来・観音菩薩・不動明王・ターラー菩薩を「四本尊」とした。 女性の仏は仏母 (ユム) と呼ばれるが、如来と同格であり、特に仏眼「地」・マーマキー「水」・白衣「火」・ターラー「風」の四仏母は曼荼羅に頻繁に登場する。ちなみに『秘密集会』の曼荼羅にあっては、四仏母は四隅に位置して四大を表すが、ターラーは「風」を象徴する。 なお、ゲルク派では、息災・増益・敬愛の「柔和な3修法」(ジャムスム)の護摩法にはターラーを本尊とすることがある。 ダライ・ラマ法王日本代表部事務所元代表のカルマ・ゲレク・ユトクは観音菩薩が化身した猿とターラー菩薩が化身した鬼女の間に生まれた子孫がチベット民族だという人類起源神話を紹介している。
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