ダラーラ・GP2/08
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/30 06:23 UTC 版)
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イェルマー・バーマンが駆るGP2/08(2008年GP2シルバーストンラウンドにて)
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カテゴリー | GP2シリーズ (2008年–2010年) | ||||||||
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コンストラクター | ダラーラ | ||||||||
デザイナー | ジャンカルロ・ダラーラ | ||||||||
先代 | ダラーラ・GP2/05 | ||||||||
後継 | ダラーラ・GP2/11 | ||||||||
主要諸元[1] | |||||||||
シャシー | サンドイッチカーボン/アルミニウムハニカムモノコック | ||||||||
サスペンション(前) | ダブルウィッシュボーン(プッシュロッド) | ||||||||
サスペンション(後) | スプリングサスペンション | ||||||||
全長 | 4,867 mm (192 in) | ||||||||
全幅 | 1,805 mm (71 in) | ||||||||
全高 | 1,047 mm (41 in) (FOM・ロールフープカメラ込み) | ||||||||
ホイールベース | 3,120 mm (123 in) | ||||||||
エンジン | メカクローム・V8108 4,000立方センチメートル (244立方インチ; 4リットル) V8 90° NA, ミッドエンジン, 縦置きエンジン | ||||||||
トランスミッション | ヒューランド 6速+1速リバース シーケンシャルセミオートマチック | ||||||||
出力 | 612–620制動馬力 (456–462キロワット; 620–629仏馬力) @ 10,000 rpm | ||||||||
重量 | 688 kg (1,517 lb) | ||||||||
燃料 | エルフ LMS 89.6 MON, 101.6 RON無鉛 | ||||||||
オイル | エルフ・HTX 840 | ||||||||
タイヤ | ブリヂストン POTENZA (ドライ/ウェット) O.Z.レーシングホイール |
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主要成績 | |||||||||
チーム | GP2全チーム | ||||||||
ドライバー | GP2全ドライバー | ||||||||
コンストラクターズタイトル | カンポス・レーシング (2008年) ARTグランプリ (2009年) ラパックス (2010年) |
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ドライバーズタイトル | ジョルジオ・パンターノ (2008年) ニコ・ヒュルケンベルグ (2009年) パストール・マルドナド (2010年) |
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初戦 | 2008年カタルーニャGP2ラウンド | ||||||||
最終戦 | 2010年ヤス・マリーナGP2ラウンド | ||||||||
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ダラーラ・GP2/08(Dallara GP2/08)は、イタリアのレーシングカーコンストラクター、ダラーラが製作したフォーミュラカーである。2008年から2010年までGP2シリーズで使用された[2]。
開発
2006年9月にGP2シリーズのテクニカルディレクターであるディディエ・ペランが初期設計パラメータを定め、詳細設計をダラーラに引き渡し、比較的早い段階で、シャシーはダラーラ、ルノーブランドのエンジンとギアボックスはメカクローム、タイヤはブリヂストンで、GP2の最初の3年間のパートナーシップが少なくとも2010年まで継続されることが決定されていた[3]。また、F1の変更に対応するために毎年発行されるアップグレードキットでアップグレードできるように設計されていた[4]。
GP2/08は、新しく「アグレッシブに低い」ノーズと、シングルキールサスペンション、彫刻的なフロントウイングを特徴とし、サイドポッドは、新しいラジエーターと冷却システムの組み合わせにより再設計された。バージボードも大きく異なり、先代モデルよりも彫刻的な形状に施されていた[5]。リアエンドも完全に再設計され、メカクローム製のV8にフィットする輪郭のあるエンジンカバーは以前よりもはるかにタイトになり、サイドポッドの背面には真新しい冷却煙突と、2006年に短期間登場した「シャークギル」通気孔の新しいデザインが特徴で、エンジンカバーの後部を引き下げると、著しく異なり、はるかにすっきりとした排気アセンブリがあり、リアウイングは2007年に見られた新しい開発としていた[6]。GP2/08には侵入防止パネルも付属し、当時のF1クラッシュテスト基準を満たすように設計されており、2007年のF1クラッシュテストに合格した唯一の非F1マシンだった[7][8]。
2007年6月26日にポール・リカール・サーキット高速テストトラックで2006年のGP2シリーズでランキング2位だったネルソン・ピケJr.によって最初のシェイクダウンが行われ、60周を走行した[9]。尚、同日にGP2/08は発表された[10]。
脚注
- ^ “F2 Fanatic”. fiaformula2.com. FIA Formula 2 Ltd. (2018年3月23日). 2025年5月30日閲覧。
- ^ “Series unveils new 2008-2010 car, the GP2/08” (英語). www.motorsport.com. 2019年4月19日閲覧。
- ^ Engineering, Racecar (2007年12月8日). “Dallara GP2/08” (英語). Racecar Engineering. 2019年4月19日閲覧。
- ^ Engineering, Racecar (2007年12月8日). “Dallara GP2/08” (英語). Racecar Engineering. 2019年4月19日閲覧。
- ^ Elizalde, Pablo. “GP2 unveils new car for 2008 - F2 - Autosport” (英語). Autosport.com. 2019年4月19日閲覧。
- ^ “Second generation car unveiled at Ricard.” (英語). Crash (2007年6月26日). 2019年4月19日閲覧。
- ^ “Perrin: GP2/08 improved in every area.” (英語). Crash (2007年6月26日). 2019年4月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年4月19日閲覧。
- ^ “New Dallara GP2/08 chassis shows big improvement over outgoing model” (英語). Autoblog. 2019年4月19日閲覧。
- ^ “Piquet gives thumbs-up to new machine.” (英語). Crash (2007年6月26日). 2019年4月19日閲覧。
- ^ “GP2 Series Unveils New 2008-2010 Car, the GP2 / 08 (+photos) | Auto123.com”. www.auto123.com. 2019年4月19日閲覧。
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