タンブラー錠
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/22 00:34 UTC 版)
ピンタンブラー錠 ピンタンブラー錠は西洋では最も広く使われている錠前である。紀元前2000年ごろから使われている。エジプトで使われたピンタンブラー錠は大きくて重く、木製でピンだけが青銅などの金属でできていた。18世紀中ごろ、アメリカの錠前師ライナス・エール・シニアと息子ライナス・エール・ジュニアが改良を施して現在見られるような形にした。そういった初期のピンタンブラー錠は製造コストが高く、大量生産が可能になるまで広く普及することはなかった。1805年、イングランドで現代的ピンタンブラー錠の特許が取得された。この特許権保持者はアメリカ人のA・O・スタンベリーだった。 ウェハータンブラー錠 ウェハータンブラー錠のアメリカ合衆国での最初の特許は、1868年にP・S・フェルターが取得した。比較的安価に製造可能で、自動車や家具の錠前としてよく使われた。一般に亜鉛合金のダイカストで作られた。 レバータンブラー錠 レバータンブラー錠は17世紀にヨーロッパで発明された。強い素材で製作可能であるため、金庫や北米の刑務所などでよく見られる。国によっては扉の錠前としてもよく使われている。19世紀にそれまでのウォード錠に取って代わった。イングランドのロバート・バロンが1778年にダブルアクション式のレバータンブラー錠の特許を取得した。1818年、ジェレミア・チャブがこれを発展させたenという錠前を考案した。
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