タマアジサイとは? わかりやすく解説

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たま‐あじさい〔‐あぢさゐ〕【球紫花】

読み方:たまあじさい

アジサイ科落葉低木本州四国にみられ、楕円形で先がとがる。夏、総苞(そうほう)に包まれ球状のつぼみをつけ、紫色小花多数集まって咲く。

球紫陽花の画像

玉紫陽花

読み方:タマアジサイ(tamaajisai)

ユキノシタ科の小灌木


球紫陽花

読み方:タマアジサイ(tamaajisai)

ユキノシタ科落葉低木


玉紫陽花

読み方:タマアジサイ(tamaajisai)

ユキノシタ科落葉低木

学名 Hydrangea involucrata


球紫陽花

読み方:タマアジサイ(tamaajisai)

ユキノシタ科落葉低木

学名 Hydrangea involucrata


タマアジサイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/23 09:41 UTC 版)

タマアジサイ
福島県会津地方 2008年8月
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 Core eudicots
階級なし : キク類 Asterids
: ミズキ目 Cornales
: アジサイ科 Hydrangeaceae
: アジサイ族 Hydrangeeae
: アジサイ属 Hydrangea
亜節 : タマアジサイ亜節 Asperae
: タマアジサイ H. involucrata
学名
Hydrangea involucrata Siebold (1829)[1]
シノニム
和名
タマアジサイ(玉紫陽花)

タマアジサイ(玉紫陽花[3]学名: Hydrangea involucrata)は、アジサイ科[注釈 1]アジサイ属の1種の落葉低木つぼみが球形であることから名付けられた[4]

分布

日本の東北地方南部(福島県)、関東地方岐阜県までの中部地方伊豆諸島四国九州トカラ列島に分布する[4][5][6]

山地の谷間や沢沿い[6]、やや湿った林縁、道路法面などに自生する。

形態

落葉広葉樹の低木で、高さ約1 - 2メートル (m) 程度になる[3]。葉や幹など全体に短毛が生えており、ざらつく[5][4]。樹皮は灰白色から茶褐色で、成長するに従って薄く剥がれる[3]

に葉柄があり、枝に対生し、葉は長さ10 – 21センチメートル (cm) の楕円形で先がとがる[4]葉縁は細かい鋸歯があり、葉の表面、裏面とも短い毛が生え[6]、触るとざらつく。

花期は8 - 9月[6]に包まれた球状のつぼみが開くと、淡紫色の両性花が多数現れ、その周囲に花弁4枚の白い装飾花が囲む。装飾花は大きさ20 – 32ミリメートル (mm) で、両性花は大きさ2 - 5 mmあり、花序は直径10 – 15 cmである[4]。つぼみの大きさは径1.5 cm、長さ1.2 cm程度で、開花に従い包んでいた苞は落ちる[4]。山地で自生する場合、花は8 – 9月に咲くが[4]、平地で栽培しているものは6 – 7月ごろに咲き始める[5]。実は熟すと裂ける[6]。冬でも枯れ残った装飾花のついた果序が残っている[3]

冬芽は芽鱗に包まれた長さ6 - 8 mmの頂芽が枝先に1個つき、側芽は頂芽よりも小さく枝に対生してつく[3]。芽鱗は薄く、枝と共に粗い毛が多く生えている[3]。冬芽の下にある葉痕はV字形から三角形で、維管束痕が3 - 5個ある[3]

系統

アジサイ属タマアジサイ亜節 Asperae + バイカアマチャPlatycrater からなる系統に属し、その中でおそらく最初に分岐した[7]

利用

かつてタバコの代用品や混ぜものとして使われ、「ヤマタバコ」の別名がある[5][8]

脚注

注釈

  1. ^ APG体系クロンキスト体系ではアジサイ科 (Hydrangeaceae) に分類されているが、古い新エングラー体系ではユキノシタ科 (Saxifragaceae) に分類されている[1]

出典

  1. ^ a b 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Hydrangea involucrata Siebold”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2024年3月23日閲覧。
  2. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Platycrater involucrata (Siebold) H.Ohba et S.Akiyama”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2024年3月23日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g 鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文 2014, p. 89.
  4. ^ a b c d e f g 北村四郎、村田源『原色日本植物図鑑』保育社、1979年、113頁。ISBN 4-586-30050-7 
  5. ^ a b c d 河原田邦彦・三上常夫・若林芳樹『日本のアジサイ図鑑』柏書房、2010年、18頁。ISBN 978-4-7601-3819-7 
  6. ^ a b c d e 平野隆久監修 永岡書店編 1997, p. 207.
  7. ^ Samain, Marie-Stéphanie; Wanke, Stefan; Goetghebeur, Paul (2010), “Unraveling Extensive Paraphyly in the Genus Hydrangea s. l. with Implications for the Systematics of Tribe Hydrangeeae”, Systematic Botany 35 (3), doi:10.1600/036364410792495827 
  8. ^ 山本武臣『アジサイの話』八坂書房〈植物と文化双書〉、1981年、109, 133頁。ISBN 978-4-89694-314-6 

参考文献

  • 鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文『樹皮と冬芽:四季を通じて樹木を観察する 431種』誠文堂新光社〈ネイチャーウォチングガイドブック〉、2014年10月10日、89頁。ISBN 978-4-416-61438-9 
  • 平野隆久監修 永岡書店編『樹木ガイドブック』永岡書店、1997年5月10日、207頁。ISBN 4-522-21557-6 



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