タイの美術
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/06/04 21:00 UTC 版)
「タイの文化」も参照 タイの芸術と美術は、伝統的に第一に仏教と王室の美術だった。彫刻はほぼ仏像のみである一方、絵画は本の挿絵、建物(主に宮殿や寺院)の装飾に限られていた。各時代におけるタイの仏像には多くの独特な様式がある。現代のタイ美術は、伝統的なタイの要素を現代的な技法と組み合わせている。 伝統的なタイの絵画は遠近法のない2次元で題材を示していた。遠近法は、西洋の影響を受けた19世紀半ばに導入された。最もよくある物語の画題は、ジャータカ物語、ブッダの生涯での出来事、仏教の極楽と地獄、日常生活の場面である。 スコータイ時代は14世紀のスコータイ王朝に始った。スコータイ仏は優雅で、しなやかな体と面長で卵形の顔をしている。この様式は、解剖学的な詳細を省くことで仏の精神的な側面を強調した。この効果は、彫像よりは鋳像の方で高められるようになった。この時代からは「遊行仏」の姿も見られる。 スコータイからは宋胡禄様式による大量の釉掛けされた陶器も生み出され、東南アジア中で取引された。
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