ソ連の報告とは? わかりやすく解説

ソ連の報告

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/07 20:57 UTC 版)

マイダネク」の記事における「ソ連の報告」の解説

1944年8月12日ソ連通信員ローマン・カルマンの報告によると、解放時のマイダネクこのような状態であったという。 「私はマイダネク今まで見たことのないおぞましい光景見たヒトラー悪名高き絶滅収容所である。ここで50万人上の男女、子供殺された。これは強制収容所などではない。殺人工場だ。ソ連軍入った時、収容所生ける屍になった収容者1000程度残されているだけだった生きてここを出られた者はほとんどいなかったのである連日千人もの人が送り込まれてきて残忍に殺されていったのだ。ここのガス室には人々限界まで詰め込まれたため、死亡したあとも死体直立したままであった。私は自分の目で見たにもかかわらずいまだに信じられない。だがこれは事実なのだ。」 ソ連から送られてきたこれらの報告を受け、イギリスの新聞『イラストレイティッド・ロンドン・ニュース』は1944年10月マイダネク収容者写真掲載するとともに次のように報道した。 「余りに残虐な写真掲載したことについて理由述べたい本紙読者は、ドイツ人犯したこの残虐な犯罪について信じられないかもしれない。われわれの報道プロパガンダと思うかもしれないそうした懸念から写真掲載必要がある考えたのである。これらの写真こそが60万人から100万人の人々マイダネク組織的に殺戮された動かぬ証拠である。掲載した写真だけでも残虐だが、マイダネク惨状はさらに残虐だったのである。」

※この「ソ連の報告」の解説は、「マイダネク」の解説の一部です。
「ソ連の報告」を含む「マイダネク」の記事については、「マイダネク」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ソ連の報告」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ソ連の報告」の関連用語

ソ連の報告のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ソ連の報告のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのマイダネク (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS