ソーシャルマーケティング
ソーシャルマーケティングの手法は、社会とのかかわりを大切にするマーケティングの考え方で、社会の利益を追求するマーケティング手法である。特に保健医療分野におけるソーシャルマーケティングとは、保健医療政策担当者が対象とする人口のニーズや要求に耳を傾け、そこからプログラムを組み立ててゆく手法であり、そこでは常に保健医療サービスの受益者の声がプログラム評価の根拠となる。ソーシャルマーケティングは、企業や生産者の利益を追求するのではなく、対象となる人口やそれらを取り巻く社会を対象とし、彼らの社会的行動の変化に影響を与えることを期待している。この手法は、国際保健プログラムに広く適応されており、避妊薬、経口脱水治療薬(Oral Dehydration Therapy)、コンドーム100%使用促進キャンペーン(100%CUP)、マラリア対策における蚊帳などが、その良い例である。ソーシャルマーケティングにおいては、対象は薬やコンドームのような物ばかりではなく、医療サービスの供給や、母乳による授乳や健康増進の食事のような行動変容も含まれる。価格については、安すぎれば質が良くないと思われ、また高すぎれば利用できないと言う結果となり、バランスの取れた価格設定が必要である。同時に持続的効果的な利用のために、供給される場所の選択、メディア等による宣伝・促進キャンペーン、市民社会の参加と協力が必要である。(石田 裕)
参考URL:Weinreich Communicationshttp://www.social-marketing.com/Whatis.html
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