ソルガム中間母本農3号【ソルガムチュウカンボホンノウ3ゴウ】(飼料作物)
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登録番号 | 第3996号 |
登録年月日 | 1994年 3月 23日 | |
農林水産植物の種類 | ソルガム | |
登録品種の名称及びその読み | ソルガム中間母本農3号 よみ:ソルガムチュウカンボホンノウ3ゴウ |
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品種登録の有効期限 | 15 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 | |
品種登録者の住所 | 茨城県つくば市観音台三丁目1番地1 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 樽本勲 清水矩宏 望月昇 井上康昭 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,「CK 390A (雄性不稔系統)」及び「KS5B(雄性不稔維持系統)」に 「bm CK-60(無白粉茎)×bmr-18(褐色中肋)」の選抜個体を交配,さらに,その雑 種第1代どうしを交配して,そこから無白粉茎(bm)・褐色中肋(bmr )・雄性不稔 の特性をもつ個体を選抜,以後,雄性不稔維持系統の「那系MS-3B 」を連続戻し交配 して育成された固定品種であり,育成地(栃木県那須郡西那須野町)における開花期 はやや早,細胞質雄性不稔であり,高消化性遺伝子である無白粉茎(bm)と褐色中肋 (bmr )の双方の特性を備えることから,高消化性一代雑種品種の育種素材として有 用な中間母本である。 鞘葉の色は紫,稈長はかなり短,径は中,分げつ数はかなり少,脂質白粉の多少は 無である。葉長はやや長,幅は中,葉身中肋の色は褐である。穂長はかなり短,数は かなり少,穂首の抽出程度はかなり短,穂形は紡錘型~円筒型,粒着の疎密は密,芒 は無,護穎の色は紫褐,被度はかなり少,穀粒の形は長円型~円型,色は橙,1穂粒 重はやや重である。年生は1年生,出穂期は早、開花期はやや早,稔性は極低,茎の 乾汁性は汁,甘味はやや多,脱粒性は易,脱穎性は極易である。 「CK-60 」と比較して,鞘葉の色が紫であること,脂質白粉が無いこと,葉身中肋 の色が褐であること,穀粒の色が橙であること等で,「ソルガム中間母本農1号」と 比較して,穂首の抽出程度が短いこと,穀粒の色が橙であること等で区別性が認めら れる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,草地試験場(栃木県那須郡西那須野町)において,昭和53年に「CK 3 90A (雄性不稔系統)」及び「KS5B(雄性不稔維持系統)」に「bm CK-60 (無白粉 茎)×bmr-18(褐色中肋)」F2の選抜個体を交配,54年にその雑種第1代どうしを交 配して,そこから無白粉茎(bm)・褐色中肋(bmr )・雄性不稔の特性をもつ個体を 選抜,56年に袋掛け自殖によりその個体が不稔性をもつことを確認し,以後,雄性不 稔維持系統の「那系MS-3B 」を連続戻し交配して育成されたもので,63年から「那系 MS-3A 」の系統名で特性の調査を行い,平成2年にその特性が安定していることを確 認して,育成を完了したものである。3年は戻し交雑第7代である。 なお,出願時の名称は「ソルガム那系MS-3A 」であつた。 |
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