ソポチャニ修道院とは? わかりやすく解説

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ソポチャニ‐しゅうどういん〔‐シウダウヰン〕【ソポチャニ修道院】

読み方:そぽちゃにしゅうどういん

《Manastir Sopoćaniセルビアラシュカ地方都市遺跡スタリラスにある修道院13世紀創建17世紀オスマン帝国によって破壊されたが、20世紀入り修復されている。内部には中世描かれフレスコ画が残る。1979年に「スタリラスとソポチャニ」として世界遺産文化遺産)に登録された。


ソポチャニ修道院

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/11 05:55 UTC 版)

ソポチャニ修道院
生神女の就寝
ソポチャニのフレスコ画

ソポチャニ修道院(ソポチャニしゅうどういん、セルビア語:Манастир Сопоћани / Manastir Sopoćani)は、13世紀後半にセルビア王国の中心地域であったラス地方に、ステファン・ウロシュ1世King Stefan Uroš I)の寄進で建てられた正教会修道院である[1]。ラシュカ川の源流近くに位置している。

付属聖堂は至聖三者に献堂され、1265年頃に完成した。内装が飾りつけられたのはその少し後である。祭壇の大主教の行進には、1263年にセルビア正教会の首座主教となった大主教聖サヴァ2世(Sava II)が表現されている。

中世セルビア美術の専門家の中には、ソポチャニのフレスコ画はこの時期のものとして最も美しいと評価している者もいる。身廊の西側の壁に描かれているのが、名高いフレスコ画作品『生神女の就寝』である。

16世紀に修道士たちは、オスマン帝国の脅威とそれに起因する出来事によって、一時的に修道院を離れざるをえなかった。最終的には1689年の襲撃の際にオスマン帝国軍は修道院に火を放ち、聖堂の屋根の鉛が持ち去られた。修道士たちもいくつかの重要な遺品を持ってコソボに避難したが、それらはソポチャニに戻されることはなかった。破壊された修道院はその後200年以上省みられる事がなく、徐々に朽ちていった。ヴォールトは凹み、ドームは崩落し、周辺建造物の遺跡も土や瓦礫に埋もれるといった具合であった。

20世紀にようやく修復され、今日では献身的な修道士たちによって落ち着いた佇まいを見せている。ソポチャニ修道院に残るフレスコ画は、廃れていた200年以上にわたり、野ざらしになっていたにもかかわらず、今なおその美しい姿を輝かせている。

1979年に、スタリ・ラスの遺跡などとともに、「スタリ・ラスとソポチャニ」の一部としてユネスコ世界遺産に登録された。

出典

  1. ^ 『地球の歩き方 2017〜18 中欧』ダイヤモンド・ビッグ社、2017年、355頁。ISBN 978-4-478-06007-0 
  • この記事の初版は英語版ウィキペディアの記事が元になっている。以下の一点は翻訳時点でそこに掲出されていたものである。
    • Sopoćani, Vojislav Đurić, Prosveta, Beograd, 1991.

関連項目


ソポチャニ修道院

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/25 20:25 UTC 版)

スタリ・ラスとソポチャニ」の記事における「ソポチャニ修道院」の解説

詳細は「ソポチャニ修道院」を参照 ソポチャニ修道院(Sopoćani Monastery, ID96-002)は、1260年頃に建てられセルビア正教会修道院である。セルビアステファン・ウロシュ1世の命で建造され修道院で、特に付属聖堂至聖三者聖堂に残るフレスコ画作品生神女就寝』は、作者不明であるが、セルビアに残るフレスコ画の中では最も美しいものと評されており、13世紀ビザンティン美術中でも特に優れたものの一つともされる

※この「ソポチャニ修道院」の解説は、「スタリ・ラスとソポチャニ」の解説の一部です。
「ソポチャニ修道院」を含む「スタリ・ラスとソポチャニ」の記事については、「スタリ・ラスとソポチャニ」の概要を参照ください。

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