セルフネグレクト
食事・健康・衛生環境の維持といった、日常生活に欠かせない身の回りの活動を放棄している状態を指す表現。成人、とりわけ高齢者が直面する問題として扱われる。
セルフネグレクトは、自身に対する関心が意欲が極端に薄れている、あるいは喪失している状態と捉えられる。人間関係の構築も放棄してしまうため、生活環境や健康状態が著しく悪化しても周囲に助けを求めず、手をさしのべようとする人がいても頑なに拒む姿勢を取る。
ゴミを溜め込みすぎて近隣とのいさかいを引き起こす、いわゆる「ゴミ屋敷」の持ち主は、このセルフネグレクトに陥っていると解釈される。健康を損ないやすい生活を送っており、人付き合いもないため、孤独死しやすいとも指摘されている。
セルフ‐ネグレクト【self neglect】
セルフネグレクト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/20 19:17 UTC 版)
セルフネグレクト(英: self-neglect、又は自己放任)とは、個人自身の基本的ニーズに対して発生するネグレクト行為であり、それには不適切な衛生、服飾、食事、医学的状況などが挙げられる[1]。より広義には、個人の保健、衛生、生活環境などのセルフケアが不足している状況をいう。重症なケースはディオゲネス・シンドロームと呼ばれている[2]。
- ^ a b Pathways Courses - Out of the Shadows Archived 2007年9月10日, at the Wayback Machine.
- ^ a b c d e f 岸恵美子(編)『セルフ・ネグレクトの人への支援:コミ屋敷・サービス拒否・孤立事例への対応と予防』 中央法規 2018年、ISBN 978-4-8058-5245-3 pp.2-22,55-59.
- ^ Survey found 79% of Adult Protection Service cases were self-neglect - elders - Self-Neglect: The Professional's Challenge | Aging | Find Articles at BNET.com
- ^ BBC News | HEALTH | Health check demand for mentally ill
- 1 セルフネグレクトとは
- 2 セルフネグレクトの概要
- 3 関連項目
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