セミダブルデッカー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/31 03:08 UTC 版)
セミダブルデッカーは、車両の一部が2階建構造になっているバスである。 本格的な2階建バスよりも古く、西日本鉄道が1954年(昭和29年)に導入したのがその嚆矢である。車両後方が2階建構造であり、当初は貸切バスとして、後には動物園方面の一般路線に転用された。 その後、後部が2階建構造の「ボルボ・アステローペ」や、スーパーハイデッカーの運転席上部に座席を設け床下運転席構造としたアンダーフロアコクピット (UFC) 車が登場する。アンダーフロアコクピット車は自社で2階建バスを生産した実績のないいすゞ自動車が1989年に「スーパークルーザー」のラインナップに追加し(いすゞバス製造、現:ジェイ・バスおよび富士重工業製ボディ)、日産ディーゼル(現・UDトラックス、「スペースウィングSVD」、富士重工業製ボディ)や三菱自動車(現・三菱ふそうトラック・バス、「エアロクィーンIII」、MBM→MFBM製ボディ)も追随したが、日野自動車は参入しなかった。その後は需要が減少し最後まで製造されていたアンダーフロアコクピット車は三菱「エアロクィーンIII」のみであり、三菱ふそうトラック・バス分社後の2005年10月12日のマイナーチェンジをもって生産を終了した。
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