セミサブマーシブル・リグ
読み方: せみさぶまーしぶる りぐ
【英】: semi-submersible rig
【英】: semi-submersible rig
移動式海洋掘削装置の一種であり、半潜水型海洋掘削装置といわれる。 この型式は、ロワーハル(またはワーディング)、コラム、ブレースおよび掘削装置などを搭載したデッキより成っている(図)。移動時には、ロワーハルにより浮上し、曳航{えいこう}時の抵抗を少なくする。稼働時には、ロワーハルのバラスト・タンクに注水しコラム部まで喫水を沈めた半潜水の状態になり、波の影響を受けにくい。この型式の特徴は、比較的大水深においても稼働可能であることと、動揺特性に優れており、気象・海象の厳しい海域でも高い稼働率を持つことであり、北海、アラスカなどではセミサブマーシブル・リグが主流となっている。1984 年 11 月現在、セミサブマーシブル・リグの総数は 167 基であり、移動式海洋掘削装置総数 803 基の 21 %を占める。この型式は以下のように分類される。 (1) 下部構造による分類:(i) 2-ロワーハル型、(ii) 4-ロワーハル型、(iii) ワーディング型 (2) 柱構造による分類:(i) 4-コラム型、(ii) 6-コラム型、(iii) 8-コラム型、(iv) 3-ケーソン型、(v) ケーソン型 (3) 推進機による分類:(i) 非自航式(推進機なし)、(ii) 半自航式(えい船も併用する)、(iii) 自航式(えい船は使用しない) (4) 位置保持装置による分類:(i) アンカーとワイヤー方式、(ii) アンカーとチェーン方式、(iii) アンカーとワイヤー、チェーン併用方式、(iv) 自動船位保持方式(DPS 方式) セミサブマーシブルの稼働水深は位置保持装置により、アンカーを用いた係留方式では約 500m といわれており、それ以上の水深では DPS (自動船位保持)方式が用いられる。現在、DPS 方式を用いたセミサブマーシブル・リグの最大稼働水深は 3,000m である。 |
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