セクレタリとしての秘書
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 11:05 UTC 版)
外資系企業では秘書はセクレタリと呼ばれる。セクレタリには役員を担当するエグゼクティブセクレタリ、部課長クラスを担当するシニアセクレタリ、前記セクレタリを補佐するジュニアセクレタリがある。ただしこれは日本語の秘書をたんに英語に戻しただけで、その職務になんら違いがあるわけではない。 いっぽうで英語でセクレタリ(secretary)とは、日本語の書記を意味する。よって事務を統括するという意味で単なる仕事場の書記(秘書)のほかに、閣僚、事務局員などの書記官を指したり、法人の書記役 (secretary) であったり、勅許書記士 (Chartered Secretary) 等の法人総務の専門職であったりなどその意味の幅は広い。また、日本の団体の役員と同様に、委員会等においては会長(Chairperson)や会計(Treasury)などと並んで、書記(Secretary)が選ばれる。さらに米国などの外国では各省の長官を指す場合に「書記長」(secretary)を用いる。これは行政における各省の長を表すからで、国務長官は the Secretary of State、国防長官はthe Secretary of Defenseである。英国では大臣としてsecretaryとministerの両方を用いる。これを行政事務の長を意味する。国際連合事務総長は Secretary-Generalである。 セクレタリ(secretary)による組織は、セクレタリアート(Secretariat)と呼ばれるが、国際機関の場合「事務局」、大使館・政党などにおいては「書記局」と訳される、一方、日本の官庁の「官房」の定訳もSecretariatである。
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