スーパーピント
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 00:17 UTC 版)
1968年にカリフォルニア・エアモーティブ/アメリカン・ジェットインダストリ社の社長アレン・ポールソン(Allen Paulson)が余剰のテムコ ピントを購入し、僅か20 lb (9.1 kg)の重量増と引き換えに3倍以上の出力を発生するゼネラル・エレクトリックCJ610ジェットエンジンに換装した。COIN機用に開発され性能も良好であったが、量産能力の欠如が販売活動を阻害した。製作された「スーパー」・ピントは1機のみであったが、後に残りの全てのピントが「スーパー」仕様に改装された。フィリピン空軍にCOIN機として売り込まれたものの、採用には至らなかった。 エゼル・アヴィエーション(Ezell Aviation)は、推力2,850 lpfのゼネラル・エレクトリック J85エンジンに換装し、搭載燃料を320ガロンまで増加させた。巡航速度は400 mph (640 km/h)、最高速度は550 mph (890 km/h)、上昇率は毎分10,000フィート (3,000 m)へ向上した。離陸滑走距離は僅か500フィート (150 m)に短縮された。新しく製造された主翼外板、エルロン、方向舵、後退角を持つ垂直尾翼が計器類、サイドコンソールと共に刷新され、全てのアビオニクスと油圧系統がアップグレードされたものとなり、これらが標準の改造部位となった。これに性能向上したエンジン用の新しい空気吸入口、ダクト、エンジンマウントが揃って通常の改装パッケージであった。
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