スペクトログラムからの音響生成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/12 15:01 UTC 版)
「スペクトログラム」の記事における「スペクトログラムからの音響生成」の解説
上述の変換処理を逆に行うこともできる。以下のプログラムはデジタル画像をスペクトログラムと解釈して音に変換できる。 MetaSynth (Macintosh) Coagula (Windows) Enscribe (Linux) The Analysis & Resynthesis Sound Spectrograph (クロスプラットフォーム) JavOICe (Javaアプレット) FL Studio の "BeepMap" この技法を電子音楽のアーティストが利用して、音楽にスペクトログラムの画像を潜ませることがある。以下に例を挙げる。 エイフェックス・ツインは自身の画像をスペクトログラムとして潜ませた。Windowlicker のトラック2の最後の9秒間がそれである。MP3でも認識可能だが、CDから直接スペクトログラム化したときほど鮮明ではない。同じシングルのトラック1にも螺旋の画像が潜ませてある 。 ナイン・インチ・ネイルズは2007年のアルバム「イヤー・ゼロ」でこの技法を使っている。イヤー・ゼロのリリース前にリークされた "My Violent Heart" には最後に無音の部分がある。ここをスペクトログラム化すると、空から手が伸びてきている画像が出てくる。正式リリース版では、"The Warning" という曲の最後に同じ画像がある。イヤー・ゼロには他にもいくつかの画像が潜ませてある。 現代音楽では、製作途中にスペクトログラムを使う場合がある。スペクトログラム化した状態で直接周波数や時点を指定して音の強さを変更し、再度もとの音に戻す。
※この「スペクトログラムからの音響生成」の解説は、「スペクトログラム」の解説の一部です。
「スペクトログラムからの音響生成」を含む「スペクトログラム」の記事については、「スペクトログラム」の概要を参照ください。
- スペクトログラムからの音響生成のページへのリンク