スネドン失踪事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 01:46 UTC 版)
「北朝鮮によるアメリカ人拉致」の記事における「スネドン失踪事件」の解説
1980年生まれの米国人学生デビッド・スネドンは、2004年8月14日に中華人民共和国の虎跳峡を一人で旅した後、雲南省で失踪した。スネドンはユタ州出身のモルモン教徒であった。 デビッド・スネドンは、さまざまな状況証拠や証言から、脱北者支援容疑で中華人民共和国当局に拘束され、いったん釈放されたのち、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の国家安全保衛部員に拉致されたと考えられる。東南アジアに近接する雲南省は、脱北者が自由世界へ渡る逃亡ルートの最終地点にあたり、北朝鮮工作員が監視体制をしいている。そのため、中国当局のうちの何者かが何らかの報酬と引き替えに、釈放の日時や場所を事前に北朝鮮に知らせておいた可能性もある。 スネドン失踪から12年以上経過した2016年8月31日、韓国(大韓民国)の拉北者家族協議会(代表:崔成龍)は、スネドンが北朝鮮工作員によって拉致され、北朝鮮で同国の最高指導者金正恩の英語の家庭教師にさせられたことを示す情報を獲得したと伝えた。
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