スチールギターの種類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/22 03:52 UTC 版)
「スティール・ギター」の記事における「スチールギターの種類」の解説
ラップ・スチール・ギター 膝(lap)に乗せて弾く事からその名前で呼ばれているタイプのスチール・ギター。自立するためのスタンド等はなく、軽量で持ち運びやすい小型の機種が多く、その殆どが6弦の仕様である。ペダル・スチールと区別をするために、ペダルの付いていないスチール・ギター全ての相称としても呼ばれる。 コンソールタイプ ラップ・スチール・ギターに自立式の足を取り付けられるようになったタイプ。脚を取り付けるマウントがボディ裏に付けられており、その分胴厚な設計で作られており、脚の無いタイプより豊かな響きがする傾向にある。6弦、8弦の機種が多く、まれに、7弦や10弦も見られる。 アコースティック・スチール・ギター アコースティック・ギターを横に寝かせて弾くように作られたスチール・ギター。バーでの演奏がしやすいように、背の高いナットが取り付けられている。ネックは押弦の必要が無いため、握るための加工が施されていないスクエア・ネックの機種も多い。 ワイゼンボーン 1920年代米国のWeissenbornが製造したアコースティック・タイプのラップ・スチール・ギター。オリジナル以外の同系の機種は「ワイゼンボーン・タイプ」と呼ばれ区別される事もある。大きなボディと中空になったネックが特徴で、楽器全体で共鳴させる独特な響きとなる。ハワイアン・ミュージックで使われ、スチール・ギターの原型とも言われるタイプ。 ダブル・ネック ラップ・スチール・ギターを2台並べたような作りをしており、異なるチューニングを同時に扱うことができる。脚の付いたコンソールタイプであり、大型のプロ仕様の機種となる。 トリプル・ネック ラップ・スチール・ギターを3台並べた作りをしており、ダブル・ネックよりも更に多くのチューニングを同時に扱う事ができる。ネックを4つ並べたクアダブル・ネックもある。 ペダル・スチール・ギター ブリッジにチェンジャーを搭載し、ペダルとニー・レバーにより弦の音程を変えながら弾くスチール・ギター。ペダルとチェンジャーの仕様は楽器の製造段で決められており、チューニングを変更する事は無い。ラップ・スチール・ギターに比べ、格段に演奏難易度が高いが、豊かな表現力があり独特なサウンド感は、カントリー、ウエスタンスイング、ジャズ等様々なジャンルで活躍することができる。10弦の仕様が基本。ダブル・ネック ペダル・スチールのダブル・ネック仕様は、手前をC6、奥をE9にチューニングする。ペダルは5本~9本程度付いており、レバーは2~6本程度付いている。 シングル・ネック ダブル・ネックのC6チューニングとE9チューニングが個別になったのがシングル・ネック。チューニングによってペダルの数と取り付けられている位置が異なる。8弦の仕様も在り。 ユニバーサル・チューニング ダブル・ネックのE9とC6を11弦~14弦の1台のペダル・スチールに集約した仕様。ダブル・ネックの持ち運びをしやすくする為に開発されたスチール・ギター。
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