スタンダードギロチン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/28 07:17 UTC 版)
「フロントチョーク」の記事における「スタンダードギロチン」の解説
スタンダードギロチンは両腕で相手の頭部と片腕を抱える柔道で言うところの肩三角グリップから絞めるフロントチョーク。 ヘンゾ・グレイシーが対菊田早苗戦で、この技で勝利しているがヘンゾは左腕を相手の右腋下を差して(通して)両手をクラッチして絞めていた。この体勢は日本では前述のベーシックギロチンの両手をクラッチして絞めあげるスタイルよりも更に極め難い「使えない」形のフロント・チョークとされていたため、グレイシー柔術独自の奥義ではないかと日本格闘技界を驚かせた。この技はPRIDE公式サイトでもフロントチョークではなく首固めと表記されていた。その後、ヘンゾと同じブラジル出身のアレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラが、この変則のフロント・チョークで快進撃を見せてブラジルではポピュラーな技術であることが判った。このスタイルはガードポジションに移行しても極め易く、重心のコントロールが容易になるため防御された際の反撃のリスクが軽減されるといわれている。中井祐樹はベーシックギロチンに比べ相手に逃げられにくいが、極めにくいとしている。 柔道のIJFルールでは立ち姿勢で肩三角グリップの体勢になっただけで2014年に指導になり、2016年に罰則なしの「待て」に緩和されたが、2018年にはここから絞めた場合は指導、危険な状態と判断された場合は反則負け、になったので立ち姿勢で極めるのは困難となった。また、クローズドガードポジションから絞めると極まりやすいが2014年からクローズドガードポジションで肩三角グリップの体勢になった場合も「待て」となった。相手の脊椎を痛めようと故意に攻撃した印象を審判員が持った場合は反則負けとなった。クローズドガードポジションからも極められなくなった。がぶりや縦四方固、オープンガードポジション、ハーフガードポジションからなど、ほかの寝姿勢からは許される。
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