スタッフト・ピザ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/18 14:12 UTC 版)
1970年代半ば、シカゴのレストランチェーン2社がディープディッシュ・ピザを改良してスタッフト・ピザ(stuffed pizza、「詰め物ピザ」)を作り出した。その1社はロッコ・パレーズが創業したナンシーズ・ピザ (英語版)、もう1社はエフレンとジョセフのボグリオ兄弟が経営するジョルダーノズ・ピッツェリア(英語版)である。パレーズが参考にしたのは、生まれ育ったイタリアのポテンツァで復活祭に食べるスカルチェッダ (scarciedda) というパイのレシピで、母から教わったものだった。『シカゴ・マガジン』はナンシーズとジョルダーノズのスタッフト・ピザを記事で取り上げ、この料理の知名度を高めた。 スタッフト・ピザはディープディッシュ・ピザよりさらに厚みがあるが、切り分けるまではそれ以外に見た目の差は少ない。スタッフト・ピザはほかのどんなピザと比べても具が密に詰まっている。作り方はディープディッシュ・ピザと似ており、深い焼き皿の内面に厚く生地を貼り付けてボウル状とし、その中に具とチーズを入れる。最後に上からもう1枚の生地を薄くかぶせて、側面の生地とくっつけて具を包み込む。 この段階では、ピザを覆った薄い生地は丸みを帯びてドーム型に見える。この「ふた」に小さな穴を開けることで、加熱中の蒸気を逃がして爆発しないようにすることが多い。必ずではないが、焼く前に生地のふたの上にトマトソースをレードルですくいかける。
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