ジョンソンシステム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/06/04 08:09 UTC 版)
現在、最も広く使われるジョンソンのUBVシステム及びそれを拡張したジョンソン-カズンズのUBVRI測光システムにおいては、UBVについては1954年にジョンソンが、RIについては1976年にカズンズがオリジナルの標準星を提示した。 オリジナル星は、明るい星が多く、また、RIについては赤緯-40度以南の星ばかりで北天で使えないため、暗い標準星、北天で観測できる標準星を追加していった。その中で最も有名な標準星は、1992年にランドルトが発表した赤道帯標準星である。ランドルトは、これに先立つ比較的明るい標準星や、南天へ拡大した標準星のリストも発表している。 ジョンソンシステムは更に拡張され、近赤外線のJHKバンドも組み込まれた。赤外線では可視光領域とは検出器の原理が異なるため、UBVRIとは別の標準星を用いる。JKHバンドの主要な標準星としては、1998年にハッブル宇宙望遠鏡の近赤外線カメラ用として提示したものが挙げられる。 JHKバンドは、2MASS全天掃天観測でも採用された測光システム(ただし、Kバンドは厳密にはKsなので波長が若干異なる)で、統一手法によって較正された膨大なデータがあり、全天にわたる多数の変光しない恒星が含まれているので、それらを2次的な標準星として使用する場合もある。
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