シルクロード:パンジケント-サマルカンド-ポイケント回廊
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「シルクロード (世界遺産)」の記事における「シルクロード:パンジケント-サマルカンド-ポイケント回廊」の解説
シルクロード:パンジケント-サマルカンド-ポイケント回廊 (Silk Roads: Penjikent-Samarkand-Poykent Corridor) は2014年の第38回世界遺産委員会で審議されたウズベキスタンとタジキスタンの推薦物件であった。 ウズベキスタンの暫定リスト記載は2010年2月19日で記載名称は「ウズベキスタンのシルクロード遺跡群」(Silk Roads Sites in Uzbekistan)、タジキスタンの暫定リスト記載は2013年1月15日で記載名称は「タジキスタンのシルクロード遺跡群」(Silk Roads Sites in Tajikistan) であった。推薦対象は「パンジケントの古代都市」(Ancient Town of Penjikent)、「ポイケント(英語版)」(Poykent)、「チョル=バクル(英語版)」(Chor-bakr)、「ヴァブケントのミナレット」(Vobkent Minaret) など計12件であったが、諮問機関のICOMOSからは、なぜその12件に絞ったのかについて価値の証明が不十分であり、推薦時点では完全性と真正性と世界遺産登録基準のいずれも全く満たせていないとして、「登録延期」を勧告された。また、登録範囲に含まれる既存の世界遺産登録物件「ブハラ歴史地区」と「サマルカンド - 文化交差路」との関連性を明確にすることを求められ、ヴァブケントのミナレット周辺での大病院を含む開発への懸念なども示された。 実際の委員会審議は勧告通り「登録延期」とするか、勧告よりも一段上の「情報照会」決議とするかで委員国の見解は二分され、ICOMOSや副議長国の日本などからは、ICOMOSの専門調査員の再派遣(再評価)なしでも再審議が可能になる「情報照会」決議とした場合に、抱えている問題点を適切に対処しきれるかどうかへの懸念も示されたが、「情報照会」決議としつつも、推薦国からの要望しだいでICOMOSが専門調査員を再派遣できるという妥協案が示されたことで、最終的に「情報照会」決議に落ち着いた。
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