シミュレーションリーグ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/11 08:42 UTC 版)
「ロボカップ」の記事における「シミュレーションリーグ」の解説
シミュレーションリーグでは、コンピュータ画面上に11対11の人工知能の選手達が戦う。 外見上は、サッカーのコンピューターゲームに見えるが、中身は大きく異なる。 一般的にコンピューターゲームとしてのサッカーは、1つのプログラムが全ての状況を知っているため、将棋と同様のゲームとなる。状況の情報を全て使用可能であるため、フォーメーションやチームワークを持たせることが容易である。 シミュレーションリーグでは、各選手が現実の体を持たないロボットとして動作する。 それぞれの選手は独立したプログラムであり、各選手が利用可能な情報は限定されている。見えるのは首の向いた方向だけ、見えたボールや選手の位置も意図的に誤差を含めて、蹴ったボールも正確には飛ばない。声に相当する通信も少ない情報のみで届くことすら保障されていない。 不完全な情報、不完全な結果、予測できない仲間。これらの状況は人工知能の重大な問題を豊富に含んでおり、優秀な論文を最も多く生んでいる。 1996年のロボカップ・プレ大会から始まる最も古いリーグ。サッカーとしても、ゲームの質が最も高い。
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