シグルズの短い歌
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『シグルズの短い歌』では、ギューキ王の宮廷を訪れたシグルズが、王子グンナルとホグニと義兄弟の契りを結ぶ。シグルズは妹姫グズルーンと結婚し、グンナルのためにブリュンヒルドを得るため尽力するが、決して彼女と共寝はしなかった。しかしブリュンヒルドはシグルズを欲しがり、そうできないことが分かると彼を殺すことにした。グットルムは寝床でシグルズを殺したが、シグルズは死ぬ直前に返り討ちにする。ブリュンヒルドはシグルズと同じ炎で火葬するように頼んで自害した。 この詩はそれほど古くないものと考えられている。
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シグルズの短い歌
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/02 22:49 UTC 版)
『シグルズの短い歌』でも、シグルズがグンナルの宮廷を訪れてから殺されるまでの顛末が再度語られる。心理的な動機に詳しく触れるその内容や詩の形式から、この詩も一般的にはそれほど古くないと考えられている。 シグルズがグンナルの宮廷を訪れると、二人は意気投合し、シグルズはグンナルの求婚を手助けすることになる。シグルズはグズルーンと結婚するが、ブリュンヒルドもまたシグルズを欲しがる。嫉妬に駆られたブリュンヒルドは、シグルズを殺さないなら離婚する、とグンナルを脅す。グンナルとホグニは、女王を失うよりはシグルズが死んだほうがましと考え、弟のグットルムを唆してシグルズを殺す。ブリュンヒルドはグズルーンの嘆きを聞いて高笑いし、それを聞いたグンナルは彼女を責め、告発する。ブリュンヒルドは、もともとグンナルとは結婚したくもなく、ただ兄のアトリに言われたからそうしただけだと述べる。グンナルの説得にもかかわらず、ブリュンヒルドは自害する。
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シグルズの短い歌
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/01 05:50 UTC 版)
『シグルズの短い歌』では、再びシグルズの話が繰り返される。シグルズはグンナルのためにブリュンヒルドを勝ち取り、結婚し、しかし共寝をしなかった。しかしブリュンヒルドはシグルズを望み、得られないのならば殺してしまおうと決意する。ブリュンヒルドは、グンナルに、シグルズを殺さないならば出ていくように脅し、グンナルはそれに同意する。果たしてシグルズは死に、グズルーンは悲しむ一方で、ブリュンヒルドは高笑いする。グンナルはブリュンヒルドを責めるが、彼女はそこで、グンナルとの結婚は兄によってさせられたもので、本当はしたくなかったと述べる。ブリュンヒルドは密かにシグルズと婚約していたのである。ブリュンヒルドは、グンナルの説得にも耳を貸さず、すべての所有物をなげうち自殺する。死の間際、彼女はグズルーンとグンナルの将来を呪う。最後に、ブリュンヒルドは、シグルズと同じ炎で火葬してくれるよう頼む。 題名を見る限りシグルズについての詩のようだが、大部分は自身の行為を正当化するブリュンヒルドに関するものである。この歌は新しい時代に作られたものと考えられている。
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