シグルドリーヴァの酒語り
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/14 14:29 UTC 版)
「シグルドリーヴァの言葉」の記事における「シグルドリーヴァの酒語り」の解説
始まりの3つのスタンザは、シグルズに起こされた後にシグルドリーヴァが話した言葉である。ジョンソンの版では『ファーヴニルの言葉』の最終スタンザとされたスタンザを、ヘンリー・アダムズ・ベローズはこの詩の第1スタンザとみなしている。 第2スタンザの直後のスタンザ(ベローズは第4スタンザとしている)は、「彼女は言った(Hon qvaþ)」によって始まり、第1スタンザ後半のシグルズの自己紹介に対するヴァルキュリャの返答であることが分かる。 続く2つのスタンザは次のように始まる。 シグルズは彼女の脇に座り、その名を尋ねた。彼女は蜜酒の満たされた角杯を取り、「記憶の一杯(minnisveig)」を与えた。 ベローズは、注釈の中で、第2-4スタンザは「古ノルド詩の中でも極めて優れ」ているとし、この3スタンザが、リヒャルト・ワーグナーの楽劇『ニーベルングの指環』四部作の3作目『ジークフリート』第3幕の大部分の基礎となっているとした。この部分は現在まで残る北欧の神々を直接讃えた唯一の部分であり、「異端の祈り」と呼ばれることもある。
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