シェーンヴァルト (競走馬)とは? わかりやすく解説

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シェーンヴァルト (競走馬)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/09 05:03 UTC 版)

シェーンヴァルト
欧字表記 Schon Wald[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 黒鹿毛[1]
生誕 2006年3月9日(18歳)[1]
登録日 2008年5月7日
抹消日 2013年7月17日[2]
ジャングルポケット[1]
シェーンクライト[1]
母の父 エリシオ[1]
生国 日本北海道早来町[1]
生産者 ノーザンファーム[1]
馬主 (有)サンデーレーシング[1]
調教師 岡田稲男栗東[1]
競走成績
生涯成績 36戦2勝[1]
獲得賞金 1億246万5000円[1]
勝ち鞍
JpnII デイリー杯2歳S 2008年
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シェーンヴァルト(欧字名: Schon Wald2006年3月9日 - )は、日本競走馬[1]。主な勝ち鞍に2008年デイリー杯2歳ステークス

馬名の意味は、「美しいドイツ語)」。募集総額2000万円で募集口数は40口、 一口価格50万円で設定された。

経歴

2歳(2008年)

5月頃に岡田稲男厩舎へ入厩し、7月13日に行われたメイクデビュー函館がデビュー戦となり、以降主戦騎手となる北村友一が騎乗してレースに出走したがクビ差で敗れて2着だった。レース後は短期放牧を挟み9月6日の未勝利戦に出走し、デビュー2戦目で初勝利を挙げた。レース後は再び短期放牧を挟み札幌2歳ステークスに出走登録を行ったが当時500万下クラスだったため6頭中2頭出走の抽選対象となり、その結果落選により除外された。その為目標を変更し、デイリー杯2歳ステークスに出走することになった。レースでは道中中団の内を追走し、最後の直線でゴール前で粘るホッコータキオンをクビ差で捕えて重賞競走初挑戦で初勝利を挙げた。勝ちタイムの1分33秒3は2歳コースレコードを記録し、この勝利は鞍上の北村友一と岡田稲男厩舎にとっても重賞競走初勝利となった。次走朝日杯フューチュリティステークスは後方から進出するも7着に敗れた。

3歳(2009年)

2009年は2月8日共同通信杯から始動したが、5着に敗れた。次走はトライアルを使わずに本番の皐月賞に出走。15番人気と低評価だったが、後方から鋭く伸びて4着に入った。続く東京優駿では最後方から最後の直線で伸びて来るものの6着だった。その後、古馬との初対戦となった札幌記念では後方集団から徐々に進出するも最後の直線で失速し10着に終わった。続く神戸新聞杯では後方から追い上げてくるものの7着に敗れた。そして本番の菊花賞では先行集団でレースを進めるも直線で一杯になり8着に敗れた。その後、12月5日鳴尾記念に出走したが、見せ場なく9着に終わった。

4歳(2010年)

2010年1月5日中山金杯から始動。向正面で仕掛け、3コーナーから先頭に並びかけたが、最後の直線で伸びあぐねて5着に終わった。続く2月6日の白富士ステークスではトウショウウェイヴの2着と好走した。続く3月7日の大阪城ステークスでは1番人気に推されたが、マヤノライジンの3着に敗れた。4月4日大阪杯では最後方から追い上げも伸びず8着に終わった。5月9日の都大路ステークスでは好位追走も伸びあぐねて7着に敗れた。その後、準オープンに降格となり7月4日の五稜郭ステークスではスタートからハナを奪い逃げるも直線で後続馬に捕まり4着に敗れた。7月31日の漁火ステークスでは後方から追い込んで3着と好走した。8月21日のマレーシアカップでは3番人気に支持され、レースでは最後方追走も直線ではまったく伸びず14着と大敗した。

5歳(2011年)

2011年3月5日のスピカステークスから始動、中団から追いあげるも3着。続く3月19日の但馬ステークスは見せ場なく14着。4月3日の難波ステークスでは道中中団を追走するが伸びあぐねて6着、5月8日のみらい賞では10着、むらさき賞では8着に終わった。ストークステークスでは後方から捲っていったが直線ではまったく伸びず12着と大敗した。ジュライステークスでは中団で掛かってしまい12着。清水ステークスでは後方から追いあげるも6着。ノベンバーステークスでは見せ場なく11着に終わった。12月4日の2011ゴールデンホイップトロフィーでは後方から追い上げてくるものの5着だった。

6歳(2012年)

2012年4月21日オーストラリアトロフィーから始動、中団から伸びて来るものの4着だった。続くストークステークスは中団から追いあげるも5着。新潟日報賞は見せ場なく11着に終わった。修学院ステークスは後方のまま6着に敗れた。

7歳(2013年)

3月2日に障害未勝利戦に出走もいいところなく7着に敗れた。続く障害未勝利では飛越時につまづいて落馬[3]。平地に戻って関ケ原ステークス17着を最後に、7月17日付けで競走馬登録を抹消された[4]

引退後

引退後は兵庫県加古川市の大浦牧場ライディングクラブで乗馬となるとされていたが、実際には乗馬クレイン東京に移動。2015年12月頃山口県のクレイン多々良に移り[5]2017年には、愛媛国体の成年女子・二段階障害飛越競技に競走馬の時のままの登録名で出場。重枝佑佳(山口県)騎乗で減点0、31秒46のタイムで優勝した[6]。 2023年現在は兵庫県のクレイン加古川に所属している。

競走成績

年月日 競馬場 競走名 頭数 オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量 距離(馬場) タイム
(上り3F)
タイム
勝ち馬/(2着馬)
2008 7. 13 函館 2歳新馬 13 8.2 (4人) 2着 北村友一 53 芝1800m(良) 1:53.2(35.4) 0.0 フォーレイカー
9. 6 札幌 2歳未勝利 12 3.4 (2人) 1着 北村友一 53 芝1800m(良) 1:49.3(35.6) -0.2 (ヒカルプリンス)
10. 18 京都 デイリー杯2歳S JpnII 12 5.2 (3人) 1着 北村友一 55 芝1600m(良) R1:33.3(34.4) 0.0 (ホッコータキオン)
12. 21 中山 朝日杯FS JpnI 16 5.9 (4人) 7着 北村友一 55 芝1600m(良) 1:35.8(35.4) 0.7 セイウンワンダー
2009 2. 8 東京 共同通信杯 GIII 15 7.5 (4人) 5着 内田博幸 57 芝1800m(良) 1:48.1(34.2) 0.8 ブレイクランアウト
4. 19 中山 皐月賞 JpnI 18 162.1 (15人) 4着 北村友一 57 芝2000m(良) 1:59.4(34.9) 0.7 アンライバルド
5. 31 東京 東京優駿 JpnI 18 70.2 (13人) 6着 北村友一 57 芝2400m(不) 2:34.8(39.0) 1.1 ロジユニヴァース
8. 23 札幌 札幌記念 GII 16 24.0 (6人) 10着 池添謙一 54 芝2000m(良) 2:01.4(36.0) 0.7 ヤマニンキングリー
9. 27 阪神 神戸新聞杯 JpnII 14 34.6 (8人) 7着 秋山真一郎 56 芝2400m(良) 2:25.1(34.3) 0.9 イコピコ
10. 25 京都 菊花賞 JpnI 18 34.0 (12人) 8着 秋山真一郎 57 芝3000m(良) 3:04.5(36.5) 1.0 スリーロールス
12. 5 阪神 鳴尾記念 GIII 14 22.6 (6人) 9着 M.キネーン 55 芝1800m(良) 1:47.1(33.5) 0.6 アクシオン
2010 1. 5 中山 中山金杯 GIII 16 18.8 (6人) 5着 北村友一 55 芝2000m(良) 2:00.8(36.0) 0.0 アクシオン
2. 6 東京 白富士S OP 12 5.5 (3人) 2着 横山典弘 55 芝2000m(良) 2:00.8(34.1) 0.2 トウショウウェイヴ
3. 7 阪神 大阪城S OP 12 3.3 (1人) 3着 北村友一 56 芝1800m(稍) 1:49.7(35.6) 0.6 マヤノライジン
4. 4 阪神 大阪杯 GII 12 18.0 (4人) 8着 北村友一 57 芝2000m(良) 1:59.9(34.5) 0.4 テイエムアンコール
5. 9 京都 都大路S OP 14 6.8 (3人) 7着 和田竜二 56 芝1800m(良) 1:46.1(34.0) 1.3 シルポート
7. 4 函館 五稜郭S 1600万下 10 4.9 (2人) 4着 丸山元気 58.5 芝2000m(良) 2:02.1(35.9) 0.3 マイネルキーロフ
7. 31 函館 漁火S 1600万下 14 5.5 (2人) 3着 丸山元気 57 芝1800m(良) 1:49.8(35.2) 0.4 トーセンジョーダン
8. 21 札幌 マレーシアC 1600万下 16 6.9 (3人) 14着 安藤勝己 58.5 芝2000m(良) 2:00.4(34.5) 0.7 ミッキーミラクル
2011 3. 5 中山 スピカS 1600万下 8 9.0 (4人) 3着 北村友一 57 芝1800m(良) 1:48.1(35.0) 0.6 ダイワファルコン
3. 19 阪神 但馬S 1600万下 16 16.5 (8人) 14着 藤岡佑介 58 芝2000m(良) 2:03.0(33.6) 0.8 ミッキーパンプキン
4. 3 阪神 難波S 1600万下 18 13.8 (6人) 6着 横山典弘 58 芝1800m(良) 1:46.0(34.9) 0.6 ストロングリターン
5. 8 東京 みらい賞 1600万下 14 21.2 (9人) 10着 C.ウィリアムズ 57 芝1600m(良) 1:33.5(33.5) 0.7 シルクアーネスト
5. 29 東京 むらさき賞 1600万下 18 19.9 (7人) 8着 C.ウィリアムズ 57.5 芝1800m(不) 1:52.2(37.0) 0.8 リリエンタール
6. 18 阪神 ストークS 1600万下 15 25.0 (8人) 12着 北村友一 57 芝1600m(良) 1:34.1(34.6) 0.9 エアラフォン
7. 9 京都 ジュライS 1600万下 18 50.1 (8人) 12着 北村友一 57 芝1400m(良) 1:22.5(33.8) 1.5 エーシンリターンズ
10. 16 京都 清水S 1600万下 15 70.5 (13人) 6着 秋山真一郎 56 芝1600m(稍) 1:33.6(34.0) 0.4 ミキノバンジョー
11. 13 東京 ノベンバーS 1600万下 14 55.3 (10人) 11着 丸山元気 56 芝1800m(良) 1:48.3(34.1) 0.7 ムーンリットレイク
12. 4 阪神 ゴールデンホイップT 1600万下 15 63.0 (11人) 5着 岩田康誠 58 芝1600m(良) 1:34.3(33.6) 0.2 アスカクリチャン
2012 4. 21 京都 オーストラリアT 1600万下 14 45.8 (13人) 4着 秋山真一郎 57 芝1600m(良) 1:33.0(34.9) 0.1 ブレイブファイト
6. 3 阪神 ストークS 1600万下 9 5.7 (4人) 5着 秋山真一郎 57 芝1600m(良) 1:34.2(33.4) 0.5 スマートシルエット
7. 15 新潟 新潟日報賞 1600万下 13 11.1 (5人) 11着 吉田豊 57 芝1600m(稍) 1:33.4(33.5) 0.7 レインスティック
11. 10 京都 修学院S 1600万下 8 28.7 (6人) 6着 秋山真一郎 57 芝1600m(良) 1:34.7(33.6) 0.6 ダノンプログラマー
2013 3. 2 阪神 障害4歳上未勝利 8 6.6 (2人) 7着 西谷誠 60 障2970m(稍) 3:28.6(14.0) 5.8 メイショウタクミ
4. 14 阪神 障害4歳上未勝利 14 13.8 (4人) 中止 五十嵐雄祐 60 障2970m(良) アルバトン
7. 13 中京 関ケ原S 1600万下 18 173.8 (12人) 17着 太宰啓介 57 芝2000m(良) 2:04.0(36.3) 2.7 ニューダイナスティ

血統表

シェーンヴァルト血統ゼダーン系/Northern Dancer 4×4=12.50%、Special 4×5=9.38%、Thong・Ridan 5×5=6.25%) (血統表の出典)

ジャングルポケット
1998 鹿毛
父の父
*トニービン
Tony Bin
1983 鹿毛
*カンパラ Kalamoun
State Pension
Severn Bridge Hornbeam
Priddy Fair
父の母
*ダンスチャーマー
Dance Charmer
1990 黒鹿毛
Nureyev Northern Dancer
Special
Skillful Joy Nodouble
Skillful Miss

シェーンクライト
1999 鹿毛
*エリシオ
Helissio
1993 鹿毛
Fairy King Northern Dancer
Fairy Bridge
Helice Slewpy
Hirondelle
母の母
*カロギャル
Caro Gal
1988 鹿毛
Caro *フォルティノ
Chambord
Delso More So
Ridell F-No.4-n

脚注

注釈

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o シェーンヴァルト”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年6月28日閲覧。
  2. ^ シェーンヴァルト引退、乗馬に”. ラジオNIKKEI. 2022年5月28日閲覧。
  3. ^ 開催競馬場・今日の出来事:第2回阪神第8日(4月14日(日))”. 日本中央競馬会 (2013年4月14日). 2013年7月17日閲覧。
  4. ^ シェーンヴァルト号が競走馬登録抹消”. 日本中央競馬会 (2013年7月17日). 2013年7月17日閲覧。
  5. ^ シェーンヴァルト - クレイン所属の元競走馬たち、2022年6月28日閲覧。
  6. ^ 第72回国民体育大会馬術競技会 2017年10月05日”. 公益社団法人 (2017年10月5日). 2021年8月5日閲覧。

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