シェシューン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 04:09 UTC 版)
シェシューン(Sheshoon)は1956年生まれのイギリス産馬。栗毛。サンクルー大賞、ジョッキークラブゴールドカップ、バーデン大賞典など、フランス、イギリス、ドイツの長距離重賞を中心に8勝をあげた。 種牡馬としては1970年にフランスのチャンピオンサイヤーになった。 シェシューン Sheshoon 血統 ハリーオン系 性 牡 Precipitation1933年 栗毛 Hurry On Marcovil 毛色 栗毛 Tout Suite 生年 1956 Double Life Bachelor's Double 生産地 アイルランド Saint Joan 生産者 アーガー・ハーン3世、アリ・カーン王子 Noorani1950年 栗毛 Nearco Pharos 馬主 アーガー・ハーン4世 Nogara 調教師 Empire Glory Singapore 成績等 17戦8勝 Skyglory F-No.- 17戦8勝(※同着が1戦あるため7 1/2勝とするものもある) 主な勝鞍 サンクルー大賞典、バーデン大賞典、アスコットゴールドカップ、ゴントービロン賞、カドラン賞2着 シェシューンの母ヌーラニ(Noorani)はデュークオブヨークHの優勝馬で、セントサイモン5*5×4の強い近親交配をもっている。ヌーラニにプレシピテーションが交配されて生まれたのが本馬シェシューンで、シェシューンとはアガカーンの所有牧場がある地名からとられている。シェシューンの1つ下の半弟のシャルロットヴィル(Charlottesville)は、フランスでリュパン賞、仏ダービー、パリ大賞典を勝ったフランスの名馬である。シェシューンやシャルロットヴィルが生まれた時点では、牧場の所有者はアガ・カーン3世だったが、3世の後継者になるはずだったアリ王子が1957年の5月に交通事故で急逝し、3世もその夏に死去したため、3世の孫のアガ・カーン4世が後継者となった。3世は既に優れた競走馬の生産者兼馬主として知られていたが、跡を継いだ4世にとって最初の名競走馬になるのが、シェシューンとシャルロットヴィルの兄弟だった。 シェシューンはシャルロットヴィルの1歳上の半兄とはいえ、典型的なハリーオン系の晩成型だった。弟のシャルロットヴィルのほうは3歳から頭角を現し、リュパン賞、仏ダービー、パリ大賞典を連勝してドゴール大統領に謁見した頃には、すっかりフランスを代表する競走馬になっていたので、シェシューンのほうが「シャルロットヴィルの半兄」と見られていた。
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