サーストンの幾何化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 04:12 UTC 版)
上に述べた多様体の分解から得られる結果は、局所的には、8つのモデルのうちのひとつに対応する計量を選び出すことができるということである。このことを、多様体の幾何化と呼ぶ。例えば、平坦なトーラスとユークリッド平面は、ともに平坦であり、基本幾何学モデルである。 サーストンは、3次元多様体の研究を集中的に行い、上の意味で 3次元多様体の多くが幾何化可能であることを発見した。 とりわけ、彼はハーケン多様体(英語版)(Haken manifold)でこのことを示し、1982年にはこれによりフィールズ賞を受賞した。この研究に基づいて、彼は全ての閉じた 3次元多様体が幾何化可能であろうと予想した。このことをサーストンの幾何化予想(Thurston's geometrization)と言う。
※この「サーストンの幾何化」の解説は、「幾何化予想」の解説の一部です。
「サーストンの幾何化」を含む「幾何化予想」の記事については、「幾何化予想」の概要を参照ください。
- サーストンの幾何化のページへのリンク