サーストンの三原則
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 18:02 UTC 版)
日本には奇術を演じるときの心構えを示すサーストンの三原則という格言がある。 披露する前に現象を説明してはいけない 繰り返してはいけない 種明かしをしてはいけない の3つを説明しているが、必ずしもこれが全てという訳ではなく、何度も同じ現象を繰り返して見せることにより不思議さを増す現象もある。 なお、サーストンとはアメリカのマジシャンであるハワード・サーストン(英語版)のことであるが、この格言はほとんど日本でしか流通しておらず世界では一般的になっていない。故に種明かしという言葉が一般化しているのは日本だけである。 今の形での三原則が初めて書かれたのはTAMCの会報 vol.3, no.2(昭和12年12月)のことで坂本種芳が天城勝彦のペンネームで紹介したものである。ちなみに『三原則』に相当する注意書きが書かれたサーストンの署名入りチラシが1922年に印刷されたことが1997年に判明している。また、3つの原則のうち1と2に関してはホフマンの『モダン・マジック』(1876年)のイントロダクションで紹介されている。
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