サンタ・クルス市への再転出
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/09 13:25 UTC 版)
「オキナワ移住地」の記事における「サンタ・クルス市への再転出」の解説
サンタ・クルス市は、オキナワ移住地に第1次移民団が入植した当時(1954年)、人口4万人程度の小規模な町にすぎなかった。しかし、既述のようにボリビア政府の東部開発の推進により、周辺が農業地域として開拓が進み、それに伴って人口の集中が進んだ。1967年の国勢調査によると約26万人、1971年頃には約33〜34万人まで急増した。 サンタ・クルス市はオキナワ移住地への入植者で再移転した者のうち、ボリビア国内での移転先で最大であった。1984年の聞き取り調査では、サンタ・クルス市に住居を構える沖縄出身の世帯数は85世帯であった。そのうち、69世帯がオキナワ移住地に入植した戦後移民であった。 サンタ・クルス市は、中央広場を中心とした多重の環状道路で都市計画された円形都市であるが、沖縄出身の移民者の住居は、サンタ・クルス中心部から見て北東方向に偏在している傾向がある。またサンタ・クルスの発展に歩調を合わせるように、古くに移住してきた世帯は比較的中心に近く、新たに移住してきた世帯は中心から離れた場所に居を構える傾向があった。第一環状道路の北東部にあるメルカード・ロス・ポソス(西: Mercado Los Pozos、地図)周辺で雑貨店や飲食店を経営している沖縄出身の世帯の集中が見て取れる。
※この「サンタ・クルス市への再転出」の解説は、「オキナワ移住地」の解説の一部です。
「サンタ・クルス市への再転出」を含む「オキナワ移住地」の記事については、「オキナワ移住地」の概要を参照ください。
- サンタクルス市への再転出のページへのリンク