サンガ(僧伽)とは
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/13 07:55 UTC 版)
僧伽(サンガ)は、一般に「僧団」と言いかえられてもいるが、釈迦当時の時代から現代まで上座部仏教、大乗仏教、密教を問わず、在家信者を含まない純粋な、出家者たちの共同体である。しかしながら、日本仏教とチベット仏教において妻帯を認めるニンマ派とカギュ派は、実態に於いても、教義上からも、これらの宗派では具足戒が完全に守られているとは言えず、定義上は僧伽ではないと見る向きもある。日本の影響下にある、韓国仏教の少数派太古宗でも同じである。しかし、チベット仏教の主流派であるゲルク派、および韓国仏教の最大宗派曹渓宗は妻帯を認めていない。 日本やネパールにおけるネワール仏教のグバジュ(Gubhaju)など、世襲の仏教特権階級から具足戒を(破戒によって失われない戒体として)形式的にのみ受けるケースも見られるが、儀礼的なもので実践されるものではない。 元々の意味は集団や集会であり、仏教以前の時代の古代インドでは、自治組織をもつ同業者組合や、貴族による共和政体などもサンガと呼んだ。
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