サルビノリンAの薬理学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/17 14:44 UTC 版)
「サルビア・ディビノラム」の記事における「サルビノリンAの薬理学」の解説
サルビノリンAはほとんど粘膜吸収されない。そのためサルビノリンA 4 mgを舌下投与してもなんらの幻覚性も示さない。しかし蒸気を吸引させる方法でサルビノリンAを投与すると体重1kgあたり6 μgという微量でも幻覚性を示す。また幻覚の強度は投与量に比例することも判明している。 また、摂取されたサルビノリンAは速やかに脳に達することが知られている。放射性炭素を導入した[11C] salvinorin Aによる脳PETイメージングでは、ヒヒに摂取後40秒で[11C] salvinorin Aの集積は最大となり、その量は投与量の3.3%に相当した。この速度はおおよそコカインと同等である。しかし脳からの消失も同様に素早く、半減期は8分である。なお、In vitro実験の結果から、ヒトでは他の薬物代謝と同様に、水酸化酵素ファミリーであるシトクロムP450によるグルクロン酸抱合がサルビノリンAの代謝にかかわっていると推測されている。
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