サムの息子法
別名:サンオブサム法
英語:Son Of Sam law、New York's "Son of Sam" law
米国ニューヨーク州で制定された州法(New York State Executive Law)§ 632-aの通称。犯罪者が自身の犯罪歴を披瀝することによって(ビジネス化して)利益を得ることを禁じるもの。
「サムの息子」という名は、同法成立の契機となったニューヨークの連続(猟奇)殺人事件の犯人が名乗った通り名に由来する。この男は1970年代後半に複数名を殺害して逮捕された。程なく、とある出版社がその犯行経緯を手記として出版しないかと男に持ちかけ、その対価として多額の報酬を提示した。このことが明るみに出たことで大きな議論がわき起こった。サムの息子法はこの騒動に対応するかのようにして制定されている。
日本にはサムの息子法に該当する法律は特にない。しかしながら、2015年半ば現在、いわゆる神戸連続児童殺傷事件を1997年に起こして服役していた男の手記が刊行されたことで「犯罪歴のビジネス化」の是非を問う議論が一躍盛んとなり、サムの息子法にも注目が集まっている。
関連サイト:
Relates to preventing defendants from making any profit from their crimes - New York State Senate
サムのむすこ‐ほう〔‐ハフ〕【サムの息子法】
サムの息子法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/16 09:16 UTC 版)
サムの息子法(サムのむすこほう、Son of Sam law)は、犯罪者が自らの事件の暴露で得た収入は被害者救済に充てなければならないとする法律。
- ^ “Court Revisits 'Son of Sam' Law”. ABC News. 2015年6月11日閲覧。
- ^ 酒鬼薔薇事件、元少年Aの出版 サムの息子法の過去と現在を考えるwedge、2018年3月20日閲覧。
- ^ “「元少年A」の印税、差し押さえろ 日本にも「『サムの息子』法」制定望む声”. J-CASTニュース (2015年6月12日). 2015年6月12日閲覧。
- ^ 衆議院議員初鹿明博君提出日本版「サムの息子法」制定に関する質問に対する答弁書
- ^ 「絶歌」出版で注目の「サムの息子法」日本でも制定すべき? 弁護士たちの賛否両論弁護士ドットコム、2018年3月20日閲覧。
- 1 サムの息子法とは
- 2 サムの息子法の概要
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