サッカーのポストプレー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/09 15:59 UTC 版)
「ポストプレー」の記事における「サッカーのポストプレー」の解説
最前線にいる攻撃の選手(主にセンターフォワード)が相手ゴールに背を向け、敵ディフェンダーを背中に背負いながら味方からのボールを受けようとするプレー。敵を背負った状態から味方がボールを出すタイミングに合わせて敵から離れて、フリーでボールを受ける場合もある。 相手ディフェンスラインの前で、楔(くさび)と呼ばれる縦パスや両サイドからのクロス、後方からのロングボール、あるいは味方ディフェンスのクリアなどを受け、ボールを自分のものにする。 ボールを得たらボールキープすることで味方選手が攻め上がるための時間を作るか、近くの味方へパスを出す。パスを受けたり、ボールをキープすることでディフェンスの意識がポストプレーヤーに集まり周囲の味方のマークが甘くなる効果があるため、前線から後方へボールを戻すことで味方のミッドフィールダーが前線で前を向いてボールを持つ助けになる。自分を追い越していく選手にパスを合わせるプレーなども行う。 ゴールが近いときにはボールを持ったまま反転してシュートを狙ったりもする。ディフェンスを背負った状態でのプレーには強靭さや背の高さ、リーチの長さが有利に働くが長時間のボールキープや様々な展開をさせる(反転シュートや狭いエリアでのショートパスなど)には足技も重要である。 攻撃の起点となるため戦術の理解や戦術眼を持ち合わせている方がよい。 最前線の選手として相手ディフェンスラインとの駆け引きも重要である。 ヤン・コラー、エルナン・クレスポ、ピーター・クラウチ、ルカ・トーニ、ケネット・アンデションなどの長身選手が得意とする(誤解のないように注釈すると単なるゴールゲッターだけでは近代サッカーでは通じないため、190cmの長身ストライカーでいくらヘディングが上手くてもポストプレーは必須科目として最低限要求されるプレーである)。
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