コンピュータゲームでの使用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 12:57 UTC 版)
「経験値」の記事における「コンピュータゲームでの使用」の解説
コンピュータRPGの世界では、『ウィザードリィ』シリーズをはじめ、大半のゲームで経験値の概念が導入されている。日本でも『ザ・ブラックオニキス』やドラゴンクエストシリーズで良く知られるようになった。『ハイドライドシリーズ』やイースシリーズでは、キャラクターがレベルアップするたびに敵を倒して得られる経験値が減少していくという工夫が見られる。これは苦戦する戦闘の経験は成長の糧になるが、楽に勝利できる戦闘では成長の糧になりにくいという概念の表現である。また、『ポケットモンスター』シリーズのように、レベルが上がるごとにレベルアップに必要な経験値の量が増えていく方式の作品もあるが、『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』では、レベルが高い状態で同じ相手を倒すと得られる経験値が少なくなる方式と併用されていた。 経験値の変形として『ザナドゥ』、『ファイナルファンタジーII』や『ロマンシング サ・ガ』シリーズでは、武器や魔法の熟練度が導入されている。これは、特定の武器や魔法を使用するたびに、その特定の武器や魔法に対して熟練度が増加し、熟練度が高くなった武器や魔法での闘いはより有利になるというものである。これによって、実際にキャラクターが今までに行ってきた行動に似合った成長を表現することが可能となる。 経験値の概念はコンピューゲームの世界ではロールプレイングゲーム以外のジャンルでも多用され、アクションゲームやシューティングゲームにまで経験値(に相当するもの)を貯めて成長するようなシステムを組み込んでいるものが多数ある。特にコンシューマゲームの世界では『ドラゴンクエスト』発売後に、経験値と成長の要素を取り入れたゲームが加速度的に増えることになった。このこともあり、コンピュータゲームの世界では「ロールプレイングゲーム」を「仮想のキャラクターの役割を体験するゲーム」というよりも「経験値を貯めて成長するゲーム」という意味で認識されるようになる。
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