コンピュータでの意味
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/10/11 14:32 UTC 版)
「キャリッジ・リターン」の記事における「コンピュータでの意味」の解説
コンピューティングでは、キャリッジ・リターン (CR) はASCII、Unicode、EBCDICにおける制御文字の一種で、プリンターまたは何らかの表示装置にカーソルを同一行の先頭位置に移動させる意味を持つ。ほとんどの場合、カーソルを次の行の同じ桁位置に移動させる改行コードと組み合わせて使われ、2つを合わせて「改行」操作を表す。用語は上述のようにテレタイプ端末やタイプライターに由来する。これは初期のプリンターがタイプライターとよく似ていて、タイプライターと同じようにキャリッジ・リターン機構があって、それをこの制御文字で操作していたためである。 グラフィックスを表示できないプリンター、テレタイプ端末、コンピュータ端末では、改行コードを伴わないキャリッジ・リターンを使って文字を重ね打ちでき、そうすることで擬似的なグラフィックスを実現したり、アンダーラインを文字に付与したり、文字を抹消したりといったことを実現していた。 コンピュータプログラムでは、キャリッジ・リターン文字が単独または改行文字と共に行末を示すコードとして使われるが、同じ機能を別の文字で表すこともある(改行コード参照)。ワープロソフトなどでは、「改行」と「強制改行」を区別しており、「改行」は段落の区切り、「強制改行」は段落内の強制的な改行で、キャリッジ・リターンだけでは前者の機能になる。HTMLなどでは、改行や段落切り替えに独自の表現を採用しており、復帰コードや改行コードは空白文字として扱われる。 ASCIIおよびUnicodeでは、キャリッジ・リターン(復帰コード)の10進文字コードは 13(16進では 0D)である。C言語やC言語に影響を受けた多くの言語では、\r で復帰コードを表す。
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