コンピュータでの自乗
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/29 16:41 UTC 版)
ほとんどのプロセッサは自乗専用の命令を持たず、自乗は乗算命令で実現される。 数学的には、自乗を指数を 2 とする冪関数を用いて計算しても、単純に定義通り乗算を行っても得られる結果は同じである。しかしながら、前者は指数関数と対数関数を計算する必要があるのに対して(これらの計算はテイラー展開を基礎に行われる)、後者は 1 回の乗算をするだけで済む。計算速度を重視する上で、自乗の計算を行う機会は非常に多いため、冪の計算について自乗で置き換えられる部分については可能な限り単純な乗算をするように実装することが好ましい。このような事情から、計算速度の最適化を目的とする冪関数自身の実装や冪関数を含むプログラムのコンパイラの実装では、「数 x の指数 2 の冪乗」は「数 x と x 自身の乗算」に置き換えられるようになっていることが多い。
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