コバンソウとは? わかりやすく解説

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こばん‐そう〔‐サウ〕【小判草】

読み方:こばんそう

イネ科一年草。高さ3040センチ。夏、小判形をした穂を垂れ熟す黄緑色になる。ヨーロッパ原産明治年間渡来。たわらむぎ。《 夏》

小判草の画像
撮影広瀬雅敏
小判草の画像

小判草

読み方:コバンソウ(kobansou)

イネ科一年草園芸植物

学名 Briza maxima


小判草

読み方:コバンソウ(kobansou)

ヨーロッパ原産イネ科一年草

季節

分類 植物


コバンソウ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/22 22:55 UTC 版)

コバンソウ
コバンソウの小穂
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 単子葉類 Monocots
階級なし : ツユクサ類 Commelinids
: イネ目 Poales
: イネ科 Poaceae
: コバンソウ属 Briza
: コバンソウ B. maxima
学名
Briza maxima Linnaeus

コバンソウBriza maxima L.)は単子葉類イネ科コバンソウ属一年生植物である。小判に似た形の小穂をつけることから名付けられた。

特徴

日本では雑草として見られるもののひとつで、その中ではやや大きく偏平で、小判型の小穂が目につきやすい。成熟するとカラカラと音をたてることから「スズガヤ」の別名もある[1]

草丈は10-60cm程度になる。茎は直立し、根元はややほふくする。葉は細長く、長さ5-10cm、幅3-8mmで毛がなく縁がざらつく。葉舌はまるく毛がない。

夏(7-9月)に茎の上部にまばらに数個(多くても10程度)の小穂のついた、先が垂れる円錐花序を形成する。小穂は細い枝で垂れ下がり、卵形から楕円形で長さ1-2cm、幅1cm位で、8-18個の小花でつくられている。小穂は左右から扁平だが鱗片はふくらんで厚みがある。一対の包穎のみやや濃く色づくが、他の護穎は淡い緑色から成熟すると黄褐色に変わり、光沢があって美しい。和名はこれを小判に見立てたものである。別名にタワラムギがあり、これもふくらんだ小穂の形をに見立てたものである。

分布と生育地

ヨーロッパ原産で日本には明治時代に観賞用に導入された帰化植物である。

日本では、本州中部以南に分布し、世界では、ヨーロッパ、アフリカ、アジア、オセアニア、南北アメリカの温帯地域に分布する。

沿海地の畑、道端、荒地などに生育し、日当たりのいいところを好む。乾燥に強く、土壌の質を選ばない。

近似種など

同属のヒメコバンソウ B. minor L. がある。形態的には似ているが、小穂が長さ4mmほどと遙かに小さく、また遙かに多くの小穂を一つの花序につけるため、外見的には大きく異なる。やはり雑草として広く見られる。またスズメノチャヒキ属にニセコバンソウ Bromus brizaeformis Fisch. et Mey. があり、やはり大柄な小穂が大きくてややふくらんで垂れ下がり、やや似ている。しかし護穎の先端が尖り、わずかにがある。

利害

観賞用に持ち込まれたもので、現在も栽培されることもあり、その穂はドライフラワーとしても利用される。

ただし栽培逸出により移入種として広く見られ、普通の雑草である。

参考文献

出典

  1. ^ 瀧井康勝『366日誕生花の本』日本ヴォーグ社、1990年11月30日、269頁。 

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