コストパフォーマンスに関して
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/12 08:46 UTC 版)
「メタンハイドレート」の記事における「コストパフォーマンスに関して」の解説
日本近海で初期に日本政府(メタンハイドレート資源開発研究コンソーシアム)によるメタンハイドレート採取の研究が行われたのは、南海トラフであった。この海域では、海底油田の採掘方法を応用して1999年から2000年にかけて試掘が行われ、調査範囲における分布状況が判明し、総額500億円を費やしたが商業化には至っていない。これは、南海トラフなど太平洋側のメタンハイドレートは、分子レベルで深海における泥や砂の中に混溜しており、探索・採取が困難を極めているからであるとされている。 1990年代に設立されたエネルギー総合工学研究所の、太平洋側で砂層型メタンハイドレートの調査を行ったメタンハイドレート調査委員会で初代調査委員長を務めた石井吉徳は「採掘以外にもメタンハイドレートからメタンを取り出すためにもエネルギーが必要であり、最終的に1のエネルギーを使ってメタンハイドレートから得られるエネルギーは1に満たない。」と主張している。 上記のような理由から、青山繁晴の提唱で日本海側の県が連合して結成した海洋エネルギー資源開発促進日本海連合では、採掘作業や泥や砂との分別作業が必要なく、環境負荷も低いメタンプルームからの採取を計画し、生産方法の一般公募も行っていて、小学生も参加している。
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